ブレンディッドな次世代高等教育を展望する ―アジアのトップ大学のICT活用教育最前線―

開会挨拶 喜多 一(京都大学情報環境機構長・国際高等教育院教授)

概要
MOOC が世界的に普及し始めてから5年ほどが経ち、世界に溢れるMOOCの数は既に1万を超え、その数はさらに増え続けています。その一方で、MOOC・SPOC・オープンコースウェアやその他のオンライン教材・学習環境を利用した反転学習や Blended Learning も国内外で進み、さらに MOOC やオンライン教育を利用した新たな単位・学位・専門資格の取得システム・制度づくりの動きも活発になっています。
我が国でも、産業分野や労働市場の急激な変化に伴う「社会人の学び直し」や「リカレント教育」の推進が喫緊の重要課題とされていますが、現在の国内の経済状況を鑑みても、就業している人たちが、一時的に職を離れてフルタイムの学生として大学や大学院に戻るということは現実的に容易ではありません。また、若年層の少子化によって多くの大学で定員割れが問題となっている中、社会の活力となる多様な人材を育て続けていくために、ICT を利用した新しい教育方法をどのように戦略的に活用すべきかは、大学関係者は勿論のこと、産学官のステークホルダーにとって喫緊かつ重要な課題と言えます。
本シンポジウムでは、アジアのトップ大学から先端的取り組みを先導しているリーダーやアドミニストレーターを基調講演者・特別講演者に迎え、国内の産学関係者と共に、多様な学生の多様な学びを、ICT や新たな教育方法・環境を利用し、いかに効果的・効率的に支援できるかを事例紹介等を通じて概観し、ブレンディッドな次世代高等教育の可能性を展望します。

講義詳細

年度
2017年度
開催日
2018年3月02日
開講部局名
高等教育研究開発推進センター
使用言語
日本語, 英語
教員/講師名
喜多 一(京都大学情報環境機構長・国際高等教育院教授)
酒井 博之(京都大学高等教育研究開発推進センター准教授)
田口 真奈(京都大学高等教育研究開発推進センター准教授)
飯吉 透(京都大学教育担当理事補・高等教育研究開発推進センター長・教授)
Xiaoming Li(Head of MOOC initiatives, Peking University, Director, Institute of Network Computing and Information Systems)
Cheolil Lim(Professor, Department of Education, Seoul National University, President, Korean Society for Educational Technology)
Ting Chuen Pong (Senior Advisor to the EVPP (Teaching Innovation & E-learning), Director, Center for Engineering Education, Hong Kong University of Science and Technology)
松下 佳代(京都大学高等教育研究開発推進センター教授)
開催場所
京都大学 芝蘭会館(本館)稲盛ホール
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