箱庭の木を作る

箱庭の木を作る 京都大学カウンセリングセンター

授業の特色
箱庭療法用の木の作り方を学び、実際に作ってみる。作成の過程で木に関する自身のイメージを精査する体験をもつこと、自作のミニチュアをその後棚に並べることで生じるさまざまな感情を経験することで、箱庭療法の道具的本質に触れ、豊かにする一助とする。

授業の紹介
箱庭療法の木は緑好きの日本人にとって重要なアイテムである。しかしながら、各人の持つ木に対するイメージが多彩なためなかなか市販のアイテムのみでは満足しにくい用具のひとつである。そのため、治療者によっていろいろな形で手作りされる。ここに一つの方法を示し、実際に作ってみたい。それにより自身の木のイメージを精査する体験をもち、治療者としての感性を豊かにすることが可能となるだろう。また、イメージを精査して自作したアイテムを用具棚に並べると、使用状況に応じて治療者側にさまざまな思いが生じる。その経験も箱庭療法を行う上で貴重なものとなる。また、オンリーワンの木から、数を重ねてより普遍的な木を作ることが、イメージとの適切な距離感を醸成するものとなる。
初心者がはじめて作ると、1本につき6~7時間かかるが、熟練によって時間は短くなる。木を組み上げていく段階ではある程度集中して取り組める時間数が必要となる。また、基本形から花や実などを付加したりサイズを変えるなどの応用を施していくのも面白い。
2005年秋に学内研究会で行った研修の資料等を収録したものである。

講義詳細

年度
2005年度
開催日
2005年10月19日 から 11月02日
開講部局名
その他
使用言語
日本語
教員/講師名
青木 健次
中川 純子

2005年10月19日、11月2日 計7時間30分

第1回 木の制作(約3時間)。下準備~樹幹中心部、中間部あたりまで。個人により進度が異なるため、進度の遅い人は次回までの課題とした。

第2回 木の制作(約4時間半)。中間部~下部~根部まで。進度の速い人は花の木も制作。未完成の人は自習用のスライドを参考に後で取り組むものとした。

シラバス

対象学生 心理学専攻大学院生 M1~D3
授業計画と内容

[授業計画]
箱庭の木を作る意義
材料・工具の確認と下準備
基本形の木のポイント1・2・3:木のミニチュアが木らしく見えるためには
工程1:枝25本を作る
工程2:木の中心部(樹冠中心部)を作る
工程3:樹冠の中間部を作る
工程4:樹冠の下部を作る
工程5:幹の下部を作る
工程6:根を作るその1
工程7:根を作るその2
工程8:根を作るその3
その他:花の木、応用の木などについて、複数作る必要について[授業スケジュール]
第1回 箱庭の木を作る その1
第2回 箱庭の木を作る その2[授業体制]
演習形式。事前準備物として、以下のものを要する。
材料:葉枝パーツ25本分。フローラテープ茶色、緑色。針金(軟鉄製)20番、5m。アルミ針金、14番、5m。竹串18cm、6~7本。爪楊枝10本~。
用具:ペンチ。ニッパー。
教科書・参考書等
参考文献
・青木健次 箱庭技法の治療的作用と治療者の役割 京都大学学生懇話室紀要 第15輯 1-22 1986

・中川純子 箱庭療法の道具的本質 『箱庭療法の事例と展開』京大心理臨床シリーズ4 岡田、皆藤、田中編著 創元社 48-57 2007 PDF(4.8MB)
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