第8回 京大変人講座「できないから、できるんだ!」アートとしての学問
できないから、できるんだ! 富田 直秀 教授
概要
【変人講座とは?】
イノベーション、イノベーションと声高に叫んで、生産性上げろと迫る。
それでいて、ちょっとでも変なことをすれば、まるでとんでもない犯罪人のような言われよう。
ちょっと、待ってくださいよ。
イノベーションって、普通の人が思いつかないようなこと、
普通の人にはできそうにないことを実現することですよね?
そんなの変人がいなきゃできるわけないじゃないですか。
もちろん、真面目な人がいないと、社会が成り立ちません。
だから、ほとんどが真面目なひとでないと困ります。
でも、全員が真面目じゃダメなんです。
(*ここでいう、真面目は普通の人から見た意味の真面目です。変人も本人は真面目なんです。)
みんなが真面目に働いているときに、その統率を乱すような奴は迷惑だ。
そうです。迷惑です。
でも、決められたことを真面目にやっているだけでは、まず間違いなく絶滅します。
世の中は変化するんです。
人間社会の外側の自然界はもっととんでもなく変化するんです。
人間の「正しさ」なんて気にもかけません。
一言に変人といっても、「いい変人」と「悪い変人」がいてだな。。。
いやいや、いいか悪いかは結果次第。
あらかじめ、いいか悪いかは判断できません。
しかも、変人のほとんどは迷惑なだけで終わる、つまり悪い変人です。
でも、99人の悪い変人を許容しないと、1人の「いい変人」は生まれません。
真面目な人から見ると、とんでもない話かもしれません。
でも、それを許容してもらわないと、人類が存続できないのです。
真面目な人と変人はお互いになかなか理解しあえないかもしれない。
でも、心から理解できなくてもいいんです。
お互いに存在意義を認めあえれば。
真面目な人と、変人が共存しないと、社会が持続できません。
そんな真面目な人と変人が共存できる社会を目指して、この変人講座をはじめました。
【第8回 京大変人講座】
できてしまうとできなくなる
できないからできるんだ!
コメント(富田):
学者の私(富田)がボケて、そこにツッコミを加えていただくところから始めていますが、だんだん雲行きが怪しくなってきます。私が、学問自体をボケにしはじめると、俵太さんの方が逆に学者の立場になって必死に持ちこたえます。けれどもヴァイオリニストの石上さんが登場するあたりからは俵太さんもアーティストの顔を隠しきれず大乱闘、、、はてさてどう収まるのやら、、、
天才ナビゲーターの俵太さんに生命を吹き込んでいただきましたが、生々しくて臭くて耐えられん、干物の方が好き、と言われる方は、以下の論文をご参照ください。(この論文も少々臭います、、)
富田直秀:すき・きらい・SUKIる(命令する行為と発見するしぐさ)、デザイン学研究 特集:「QOL+(プラス)」を考える、Vol.26-1 No.99、 2019
講義詳細
- 年度
- 2018年度
- 開催日
- 2018年7月13日
- 開講部局名
- 工学研究科
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 富田 直秀(工学研究科機械理工学専攻医療工学分野 教授)
越前屋 俵太(聞き手)
石上 真由子(演奏)
- 開催場所
- 国際科学イノベーション棟 5F シンポジウムホール