教育実践コラボレーション・センター公開シンポジウム「現代社会に求められる新たな秩序を考える」

「地域連携の視点から」のコメント 服部 憲児(京都大学大学院教育学研究科・准教授) 

概要
 学校が抱える困難、家庭が抱える困難。それぞれ違った難しさですが、よく見ると、似たところがあります。例えば、これまでの常識が通用しない、従来のモデルが有効に働かなくなっている。
 もちろん、そのために混乱し、苦労しているわけですが、では、元に戻せばそれでよいか。むしろ今までとは違う、何らか新たな「秩序」が出現しようとしているのではないか。しかもそれは、普通の秩序という言葉には納まり切らない、秩序を崩す可能性を内に秘めた(しかし単なる混乱でもない)新たな「秩序」を創りだしてゆくような、「秩序ならざる秩序」。
 その動きが、学校でも家庭でも地域の中でも、そして国際交流の現場でも、生まれ始めている。もしかすると、いくつかの異なる場面を重ね合わせてみた時に初めて聴こえてくるような、新たな芽生え。
 具体的な現場の話の中に、その小さなき(うごめき)を見つけたい。「秩序ならざる秩序」に耳を傾けてみたいと思います。

講義詳細

開催日
2018年3月03日
開講部局名
教育学研究科
使用言語
日本語
教員/講師名
稲垣 恭子(京都大学大学院教育研究科長)
桑原 知子(京都大学大学院教育研究科 教育実践コラボレーション・センター長/教授)
西岡 加名恵(京都大学大学院教育研究科・教授)
岸田 蘭子(京都市立高倉小学校・校長)
西平 直(京都大学大学院教育学研究科・教授)
服部 憲児(京都大学大学院教育学研究科・准教授)
南部 広孝(京都大学大学院教育研究科・教授)
大山 泰宏(放送大学大学院文化科学研究科・教授)
山名 淳(東京大学大学院教育研究科・教授)
開催場所
京都大学医学部芝蘭会館 2階稲盛ホール
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