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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 教育学研究科 【修士】臨床教育学コース 臨床教育学特論I

臨床教育学特論I

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科目ナンバリング
  • G-EDU45 58265 LJ47
開講年度・開講期 2020・前期集中
授業形態 特論
配当学年 修士
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 集中
教員
  • SEVILLA Anton(非常勤講師)
授業の概要・目的 【授業のテーマ】
 このバイリンガルな授業では、京都学派(西谷、田邊、和辻、森昭)の思想を「否定的教育学」として読み解く可能性を様々な角度から参加者とともに検討する。京都学派の様々な「二重否定の自覚」の哲学があるが、西谷の自力的な自覚、田邊の他力的な自覚、和辻の間柄的自覚の概要を確認してから、森昭の「教育的」あるいは「人間生成的」自覚を詳細に解読する。
This bilingual class will attempt to examine the Kyoto School of Philosophy (particularly Nishitani, Tanabe, Watsuji, and Mori Akira) as "negative pedagogy." The Kyoto School has various philosophies of "self-awareness via double-negation." Nishitani's is based on self-power, Tanabe's on other-power, and Watsuji's on relationality. After briefly surveying these, we will examine Mori Akira's "educational/anthropogenic" view of self-awareness in detail.

【授業の概略と目的】
 この授業の概略と目的は以下の通りである。
The class' summary and objectives are as follows:

 1.京都学派における「否定」と「自覚」の概念を検討する。 To consider the ideas of "negation" and "self-awareness" in the Kyoto School of Philosophy.
 2.「教育における否定的自覚」が可能か、もし可能ならどのように促進できるかを、森昭『教育理想の哲学的探求』を講読しながら考察する。 To consider the possibility of "negative self-awareness in education" and how it might be supported pedagogically, through a careful analysis of Mori Akira's Philosophical Inquiry into Educational Ideals.
 3.以上の諸概念と可能性が、学生自身の研究にどのように生産的に連関可能か、一緒に考える。 To think about how these ideas might be of use in the research of students in attendance.
到達目標 *テクストの論理の肌理を追いながら理解を深めることができる。
*議論の場において、他者の意見を聴取し、またそれに応答することができる。
*文献読解を通じて自分なりの問いや発想を育み、それらを論理的に展開することができるようになる。
授業計画と内容  授業は原則として以下の予定に従って進めるが、受講生の関心や授業の進度に応じて適宜変更する場合がある。

1日目(7月11日(土)3限~5限)
第1回:イントロダクション:否定的自覚と教育(講義)
    Introduction: Negative Self-Awareness and Education
第2回:西谷啓治、空の立場における自力と自覚(講義)
    Nishitani Keiji: The Standpoint of Emptiness and Self-Power
第3回:田邊元、懺悔道における他力と自覚(講義)
    Tanabe Hajime: Metanoetics and Other-Power

2日目(7月12日(日)3限~5限)
第4回:和辻哲郎、倫理学における間柄と自覚(講義)
    Watsuji Tetsuro: Ethics, Betweenness, and Self-Awareness
第5回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)①
第6回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)②
    Student Presentations on Mori Akira, 1-2

3日目(7月18日(土)2限~5限)
第7回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)③
第8回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)④
第9回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)⑤
第10回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)⑥
    Student Presentations on Mori Akira, 3-6

4日目(7月19日(日)2限~6限)
第11回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)⑦
第12回:森昭『教育理想の哲学的探求』(演習)⑧
     Student Presentations on Mori Akira, 7-8
第13回:全体の討論 Overall Discussion
第14回:まとめ「否定的教育の現状と可能性」
     Concluding Remarks on the Future of Negative Pedagogy
第15回:学生のご自身の研究に関するフィードバック
     Feedback on the Research of Students
成績評価の方法・観点 【評価方法】平常点(授業での発表、議論への積極的な参加を中心に評価する): 50%、最終レポート(論理の構成、資料の読解、思索の深まりを中心に評価する):50%
Grades will be 50% Class Participation and Class Report and 50% Final Paper

【評価方針】
到達目標について、教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。
I will grade you according to this institution's standards.
履修要件  講読する資料は難易度が高いものもあるため、事前に読んでおくのがおすすめ。授業準備のため、聴講者と参加者から5月7日までにメールをお願いいたします。asevilla at gmail.com へお願いします。
 Some of the readings are rather hard, and I strongly recommend you read them in advance. To allow me to prepare for the class, I request those enrolling in or auditing this course to e-mail me by May 5 at asevilla at gmail.com .
授業外学習(予習・復習)等 *授業前に、上に掲げた文献を出来るだけ読み込んでおくこと。 Read the readings before coming to class.
*クラス発表の時、参加者の自分の研究との関連も発表していただく。目下各自が抱えている課題(より具体的には、修士論文、博士論文、投稿論文など)についてある程度まとまった発表ができるように準備しておくこと。 During your class presentation, you will be expected to discuss negative pedagogy connects to your own research. Please be prepared to talk about your research.
教科書
  • 西谷啓治著作集 第10巻 宗教とは何か, 西谷啓治,
  • 京都哲学撰書 (第3巻) 懺悔道としての哲学, 田辺元,
  • 和辻哲郎全集〈第10巻〉倫理学 , 和辻哲郎,
  • 森昭著作集〈第1巻〉教育理想の哲学的探求, 森昭,
参考書等
  • 授業の主題に関連する二次文献も含めた他の文献については、授業中に適宜指示する。  I will introduce relevant related literature during the class.