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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 文学研究科 日本語授業 7031003考古学(特殊講義)

7031003考古学(特殊講義)

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科目ナンバリング
  • G-LET27 67031 LJ38
開講年度・開講期 2020・後期
単位数 2 単位
授業形態 特殊講義
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 火3
教員
  • 小方 登(人間・環境学研究科 教授)
授業の概要・目的 地形データ(デジタル標高モデル:DEM)や空中写真・衛星画像の遺跡探査や歴史景観復原などへの応用事例を取り上げ,説明する。このような研究を外国で行う場合,地形図や空中写真等のデータの入手性に制約されがちであったが,近年はグローバルなデータも利用可能となったので,中国やシルクロード地域を対象地域として重点的に取り上げる。DEMや衛星画像を分析するため,地理情報システム(GIS)としてQGISを利用する。
到達目標 地形データ(DEM)や空中写真・衛星画像の遺跡探査や歴史景観復原などへの応用について,理解を増進することを目標とする。
授業計画と内容 1)1995年に公開された米国偵察衛星写真(CORONA衛星写真)の仕様について説明し,応用可能性を検討する。 この衛星写真は高解像度であるほか,撮影時期が古い(1960年代)という点でも利用価値の高いものである。CORONA衛星写真は幾何的歪みが大きいので,適切な幾何補正が必要である。QGISのジオリファレンス機能を利用して幾何補正の方法を実習する。(1, 2, 3回)
2)中東地域に典型的にみられるテル(遺丘)の景観について,CORONA衛星写真を利用した既往研究を紹介し,検討する。(4回)
3)中央アジア乾燥地域のオアシスに見られる都市・集落遺跡を検討する。まず,中国・内モンゴル自治区のエチナ・オアシス(漢代の居延)について,辺塞や屯田の分布と形態を考察する。都市・軍事施設や灌漑施設(用水路)の痕跡のあり方について考察する。(5, 6回)
4)次に,タリム盆地東南部の現オアシス(且末およびミーラン)に隣接して存在する集落遺跡について,衛星画像から判読される用水路網の復原を通して考察する。(7, 8回)
5)また,ウズベキスタン・サマルカンド地域における都市・集落遺跡の分布や形態を論ずる。これらには,テパ(遺丘)の形態を取るものと,城壁などの囲郭の形態を取るものがある。(9, 10回)
6)地中海地域におけるフェニキア・ポエニ(カルタゴ)文化に基づく都市の立地とプランについて検討する。 これらは海上貿易に基礎をおいていたので,立地のポイントは港湾にあった。これらの都市が,ローマ帝国にどのように引き継がれたかについても考察する。(11, 12回)
7)渤海国の都城などを事例として,7~9世紀の東アジア都城に見られる共通の特徴(日本の平城京・平安京に見られる条坊制など)について検討する。(13, 14回)
※)この授業は実習ではないが,衛星画像やDEMを用いるにあたり,QGISなど無料で利用できるGISソフトウェアの使用法について紹介する。
※)フィードバックについて‥‥フィードバック期間あるいはそれ以外でも,授業内容に関する質問等があれば,随時受け付ける。以下に記したオフィスアワー以外の面談は,事前にメール等で日時を決めることが望ましいが,気軽に相談してほしい。
成績評価の方法・観点 レポート試験による。これ以外に随時小テストを行う。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 メディアセンターの端末や自宅のパソコンにおいて,Google Earthの閲覧などを通して,授業で扱う内容を復習すること。GISソフトウェアQGIS,地形データSRTM/AW3D30,LANDSAT衛星画像は,インターネット上で無料で利用できる。