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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 文学研究科 日本語授業 1531004中国哲学史(特殊講義)

1531004中国哲学史(特殊講義)

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科目ナンバリング
  • G-LET12 61531 LJ36
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 特殊講義
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 木2
教員
  • 倉本 尚徳(人文科学研究所 准教授)
授業の概要・目的  中国初唐の道宣が撰した『続高僧伝』は、南北朝期から初唐にかけての中国仏教史を考える際に最も基本となる史料であり、日本仏教にも大きな影響を与えている。この書は、僧伝にかかわる関連史料の網羅的な収集と各地の実地踏査をもとに幾度も増補改訂がなされ、同種の書に例をみない豊富な内容と版本ごとの大きな異なりを有している。
 授業では、『続高僧伝』の成立過程・撰者道宣の伝記について概観した後、主要な僧の伝について、研究史を紹介し、複数の版本を比較検討し、同一人物についての他の史料と比較検討しながら読み進める。それによって、仏教史の理解を深め、僧伝の内容にいかに撰者の主観が大きく影響しているかを考えてみたい。なお時間の関係上適宜省略しつつ読み進める。関連する石刻資料については現物の写真・拓本なども紹介する。
 基本は講義形式で行うが、僧伝の読解にあたっては受講者の状況に応じて、一部分について各種版本による校勘・現代語訳を担当してもらうことも考えている。
到達目標 内容面
一、南北朝隋唐時代の主要な僧の経歴を把握し、仏教史の理解に資する。
二、国家からの断圧・道教側からの批判などの難題に対し、僧がいかに対処したかを学ぶ。
三、僧伝執筆の時代的背景や執筆者の思想的立場を理解する。
四、伝記の記事内容を事実として鵜呑みにせず,相対化する視点を身につける。

技能面
一、僧伝に使用される常套句やロジックに親しみ、漢語読解能力を高める。
二、CBETA・SATなどの電子仏典資料について理解し適切に使用できるようになる。
三、日本の古写本も含め複数の版本を用いた文字の校勘の仕方を習得する。
四、塔銘・墓誌・碑文など石刻資料の取扱い方を習得する。
授業計画と内容 第1回:『続高僧伝』を読むために必要な基本的資料と工具書
第2回: 僧伝の系譜:宝唱『名僧伝』・慧皎『梁高僧伝』と『続高僧伝』
第3回: 道宣の伝記
第4回: 『続高僧伝』諸版本の説明
第5回: 『続高僧伝』 序文
第6回: 『続高僧伝』宝唱伝
第7回: 『続高僧伝』拘那羅陀(真諦三藏)伝(1)
第8回: 『続高僧伝』拘那羅陀(真諦三藏)伝(2)
第9回: 『続高僧伝』波頗伝(1)
第10回:『続高僧伝』波頗伝(2)
第11回:『続高僧伝』玄奘伝(1)
第12回:『続高僧伝』玄奘伝(2)
第13回:『続高僧伝』玄奘伝(3)
第14回:『続高僧伝』玄奘伝(4)
第15回:『続高僧伝』玄奘伝(5)
 
成績評価の方法・観点 平常点(授業内での発言・発表状況、質問・意見用紙〔毎回講義時に配布し終了前に時間を設け記入する。〕に記入した内容)100%。
履修要件 古典漢文読解の基礎的な能力をある程度有することが望ましい。
現代中国語文読解能力があればなお望ましい。

授業外学習(予習・復習)等 予習:配付資料をもとにあらかじめ下読みしておく。関連する僧伝の現代語訳や書き下し(国訳一切経)などを調べておく。
復習:講義内容を復習し、疑問等があれば関連する資料を調査し、次回講義時に発表する。
参考書等
  • 国訳一切経 和漢撰述部 史伝部8,9,10, (大東出版社),
  • 大乗仏典 中国・日本篇, (中央公論社),