資源工学フィールド実習
JA | EN
科目ナンバリング |
|
開講年度・開講期 | 2020・後期 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 実験 |
対象学生 | 学部生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 火3・4・5 |
教員 |
|
授業の概要・目的 | 資源工学では、地質工学や物理探査の手法を用いて野外で様々なデータを収集し、得られたデータを解析することで地形、地質の特徴や地下構造などを解釈する技術が必要となる。これらの技術を習得するために、地質工学部門と探査部門より2つの野外実習を行う。 |
到達目標 | 「地質工学部門」 野外観察によって地質と地形の関係を理解し、資源地質学的な視点からの岩石露頭の観察に親しむことを部門の目標とする。また、地形と地質が密接に関係していることを説明でき、走向傾斜・岩種(鉱物種)などの基礎的な地質情報を露頭で取得(計測)できることを到達目標とする。 「探査部門」 物理探査法の基礎である、屈折法探査と電気探査のフィールド実習およびデータ解析を行う。フィールド実習では、陸上地震探査の受振器展開および四極法電気探査の電流/電位電極配置について知識を得る。また、震源の発振と地震波動の記録方法、および電流送信と電位計測方法について理解する。データ解析では、測定記録から推定可能な物理量についての知識や、地下構造推定方法に関する理解を深めることを目標とする。 |
授業計画と内容 | 室内での演習、報告会および野外での実習、巡検で14回分、フィードバック1回、合計15回の授業を行う。 (1)地形解析(地質工学)【2回】 地質巡検事前講義として地形解析法について解説し、巡検地の地形図・航空写真などを用いて実際に地形解析を実施する。 (2)野外地質巡検Ⅰ、Ⅱ(地質工学)【5回】 野外巡検を行って岩石露頭の観察を行い、演習で解析した結果と実際の地質状況を比較する。巡検地は地質環境の異なる2箇所で実施する。 (3)屈折法探査計測実験(探査)【2.5回】 鴨川河原等野外において、屈折法弾性波探査を実習する。地震計で取得した波形データを「はぎとり法」を用いて解析し、地下の弾性波伝播速度構造推定を行なう。 (4)電気探査法計測実験(探査)【2.5回】 鴨川河原等野外においてウェンナー法等による電気探査法を実習する。地下に流した電流・電位差データの解析を通して、電気探査法の動作原理を学びつつ、地下の比抵抗構造推定を行なう。 (5)報告会(地質工学、探査)【2回】 探査部門、地質工学部門それぞれにおいて、解析と巡検で学んだ内容に関する報告会を開催する。 (6)フィードバック【1回】 クラシス、個別面談などを通して理解不足項目の補足説明を行う。 |
成績評価の方法・観点 | 【評価方法】報告会での発表やレポートの内容に基づいて、地質工学部門と探査部門の評点(それぞれ50点)を合算することで100点満点で成績を決定する。 |
履修要件 | 前提科目:「地質工学入門」(2回生科目) 「物理探査学」(3回生科目) 「地質工学」(3回生科目) 連携科目:「波動工学」(3回生科目) 発展科目:「資源情報解析学」(4回生科目) |
授業外学習(予習・復習)等 | 「地質工学入門」「物理探査学」「地質工学」などを復習しておくことが望ましい。また、必要に応じて授業中に指示する. |