コンテンツに飛ぶ | ナビゲーションに飛ぶ

  • 日本語
  • English
セクション
 
現在位置: ホーム シラバス(2019年度) 経済学部 2回生演習 6282131 2回生演習

6282131 2回生演習

ナンバリング
  • U-ECON00 20020 SJ43
シラバスID eco_4653
開講年度・開講期 前期
授業形態 演習
対象回生 2回生
対象学生 Undergraduate
使用言語 日本語
曜時限 月3
教員
  • 竹澤 祐丈(経済学研究科)
授業の概要・目的 テーマ:ノンフィクション作家の捉える社会のリアリティから社会科学的な視座について考える

ノンフィクションの作家が描き出す人物像や社会像は、特定の人物や集団をモデルとするものの、それをそのまま描写するのではなく、その作者なりの事実の再構成を踏まえて描き出されている。したがってこれらのイメージは、ある意味では、フィクションを部分的に含むものの、その作品全体に対しては、かえって現実の諸問題を強烈に印象付ける働きを持っている。ノンフィクション作家が描き出す社会のリアリティから、社会科学的な認識のためのものの見方はどのようにあるべきなのかを分析・考察することを目指します。
到達目標 1.【文献読解能力】人文社会科学の基礎的文献を十分に読みこなす能力を身に着け ること。
2.【対話能力】他者の異論との接点を探りながら議論を進められるようになること。
3.【説明能力】自分自身の意見や解釈を明快に提示できる能力と技術を身に着けること。
4.【調査能力】ゼミでの主題に関して関連事項を的確に調査できるようになること。
授業計画と内容 このゼミでは、ノンフィクション作家の捉える社会のリアリティとは何かを分析・考察することで、私たち自身の社会と人間を見る目を養成することを目指します。具体的には、近年亡くなった山崎豊子の作品を精読・議論することで、この課題に迫りたいと思います。社会と人間をどのように把握すべきかという難解な問いに対する回答をゼミ担当教員が一方的に与えるのではなく、参加者全員で議論する中から考えていきたいと思います。(たとえ教員とであれ)安直な意見の一致はむしろ弊害であり、徹底的な議論とそのための適切な議論の方法なども学んで欲しいと思います。
 以上のゼミ運営を可能にするためには、まずは山崎の作品を楽しめることが不可欠です。その過程で、彼女の作品に現れる歴史的背景に関する知識の補充や、人間心理に関する様々な学説や考え方なども学ぶことになると思います。そのためには、小説を楽しみつつもきちんと理解しつつ読解し、自分の印象や感想をまとめてからゼミに臨むという姿勢が重要になります。そしてまた、いわゆる教科書や学術的な入門書の読書とは違って、小説の記述を(「処理」することではなく)深く反芻しつつ、やや多めの量をしっかりと読解することが毎回のゼミの予習として必要になります。 毎回のゼミでは、適切な議論の仕方を体得できるようにも配慮したいと思います。そのためには、皆さんがこれまでに十分体得してきたであろう合意の方法だけでなく、(逆説的に感じるかもしれませんが)生産的な意見の対立の仕方をも、各自が試行錯誤を続けることで学んでほしいと思います。
 また基本的な学問技術(書籍読解、図書館やインターネットの活用、レジュメ作成、効果的な議論の仕方など)の取得に配慮する。研究室所属の院生も親切に教えてくれるでしょう。
 そのほか、数年前から他大学との合同ゼミ合宿(高知大学、神戸大学、京都大学)を夏休みに実施していますので、この企画・立案・実施も積極的に行なって欲しいと思います。またサブ・ゼミ、個人指導なども必要に応じて企画します。
成績評価の方法・観点及び達成度 恒常的参加(40%)と分担報告(60%)とが必要です。なお4回以上の欠席は単位取得できません。また分担報告は、到達目標の達成度に基づいて採点します。
履修要件 1.議論を楽しめ、人間や歴史への強い興味があること。
2.ゼミ運営に積極的に参加する意欲があること。
3.入門演習を受講していること。
4.ワープロソフトを使いこなし、電子メールのやり取りが可能なこと。
5.基本的な文献検索能力を身に着けていること。
授業外学習(予習・復習)等 授業は文献の精読と議論が柱ですので、日常から、文献読解能力と対話能力とを鍛えるように心がけてください。また毎回の授業で用いる素材(書籍の特定部分)については十分に咀嚼して、論点を事前に考えてきてほしいと思います。そして報告を分担する回には、当該書籍のまとめと論点やコメントなどを明確に記載したレジュメを作成してきてください。
教科書
  • 山崎豊子の作品(特に中期・後期)のなかから数点。