分子生物学II

科目ナンバリング U-SCI00 22703 LJ69 開講年度・開講期 2021 ・ 後期
単位数 2 単位 授業形態 講義
配当学年 2回生以上 対象学生
使用言語 日本語 曜時限 月2
教員 望月 敦史 (ウイルス・再生医科学研究所 教授)
石川 冬木 (生命科学研究科 教授)
上村 匡 (生命科学研究科 教授)
授業の概要・目的  前期開講の分子生物学Iで学んだ知識に基づいて、細胞や生体が示す生理機能や病的状態がどのように分子レベルで理解されるのかを講義する。複雑な高次生命現象を対象とする分子生物学の発展を、その黎明期から現在の最先端の研究成果にいたるまでを概説する。個々の事例の説明にとどまらず、それらに共通する分子生物学的アプローチを理解することを目的とする。
到達目標  生物が必要とする恒常性の維持、その破綻による疾病や老化がどのようにおこるのかを遺伝子、分子、細胞、個体、集団の言葉で理解できるようになる。現代分子生物学がどのような考え方や技術の革新によって発展してきたのかを知る。
授業計画と内容 【シグナル伝達1】(望月教員)
核内受容体を介したシグナル伝達について解説する。
【シグナル伝達2】(望月教員)
7回膜貫通型受容体を介したシグナル伝達について解説する。
【シグナル伝達3】(望月教員)
1回膜貫通型受容体を介したシグナル伝達について解説する。
【シグナル伝達4】(望月教員)
伝達経路のフィードバック調節とダイナミクスについて、数理解析を交えて解説する。
【ゲノム解析とシステム生物学1】(望月教員)
細胞機能の設計図である遺伝子調節ネットワークと、そのダイナミクスについて、数理解析を交えて解説する。
【ゲノム解析とシステム生物学2】(望月教員)
生命システムの動態の理解を目指した、数理的方法と情報科学的方法について、解説する。
【ゲノム解析を用いた生命現象の解明1】(上村教員)
モデル動物を用いて解明された生命現象の制御機構を、具体例をあげて解説する。
【ゲノム解析を用いた生命現象の解明2】(上村教員)
モデル動物に加えて、さらに非モデル動物を導入して生命現象の制御機構の解明を目指す研究例を解説する。
【組織の形成と恒常性を支える細胞間コミュニケーション1】(上村教員)
動物の発生と発がんの研究から発見されたWnt シグナリングを解説する。
【組織の形成と恒常性を支える細胞間コミュニケーション2】(上村教員)
Wnt シグナリングによる幹細胞の制御機構を解説する。
【発がん1】(石川教員)
正常細胞と比べたがん細胞の特徴と、その獲得機構を説明するクローン進化について解説する。
【発がん2】(石川教員)
がん遺伝子・がん抑制遺伝子の体細胞突然変異が生じて正常細胞からがん細胞が成立・悪性化することを解説する。
【代謝と老化、がん1】(石川教員)
解糖系、TCAサイクル、電子伝達系、酸化的リン酸化、発酵を解説する。
【代謝と老化、がん2】(石川教員)
老化の活性酸素仮説、細胞老化、サーツインなど現代老化学の基礎を解説する。
【フィードバック】
以上、全15回
履修要件 前期講義科目である分子生物学Iを履修することが望ましい(必修ではない)。
授業外学習(予習・復習)等 初回講義時に配布する講義予定表に、各回講義内容と上記教科書の対応する章番号を示すので、該当部分を読んで予習する。講義後は、教員が行った講義内容を理解しているか再確認する。
教科書 京大初!フロンティア生命科学, 京都大学大学院生命科学研究科編, (講談社, 2018)
参考書等 Essential Cell Biology 5th ed. , Bruce Alberts et al., (Garland Science, 2018), 和訳: Essential細胞生物学 第4版 (南江堂, 2016)
Molecular Biology of the Cell 6th ed., Bruce Alberts et al., (Garland Science, 2014), 和訳: 細胞の分子生物学 第6版, (ニュートンプレス, 2017)
PAGE TOP