5236001 西洋哲学史(特殊講義)

科目ナンバリング U-LET04 35236 LJ34 開講年度・開講期 2021 ・ 後期
単位数 2 単位 授業形態 特殊講義
配当学年 対象学生
使用言語 日本語 曜時限 木2
教員 大河内 泰樹 (文学研究科 教授)
授業の概要・目的 この授業では、講義担当者の翻訳にもとづいて、ヘーゲルの『精神の現象学』(1807)について講義する。扱うのは「精神章」Aである。この箇所では、ソフォクレスの悲劇『アンティゴネ-』を基本的に参照しながら、古代ギリシアにおける共同体の一体性を人倫的実体として規定しながら、同時にそこに近代的主体がないままにいかにして対立が生じ、古代社会が崩壊するのかを描いている。さらに、そこでは男性と女性の対立が問題となっており、ジェンダー理論の文脈でも現代において参照されている箇所である。そのテキストの検討を通じて、ヘーゲルの古代社会についての理解とジェンダー理解について検討する。
到達目標 古典的テキストに取りくむことを通じて、テキスト研究としての哲学史研究の基本的な姿勢を身に付ける。
ヘーゲルの哲学的主張を理解した上で、それを関連する哲学史的・現代的問題の文脈において捉え返し、論じることができる。
授業計画と内容 第1回 ガイダンス
第2回 理性から精神へ、近代から古代へ
第3回 精神と人倫的実体
第4回 威力と個人
第5回 神法と人法
第6回 男と女
第7回 主体性なき行為:人倫的行為
第8回 美学と行為
第9回 行為についての知
第10回 罪と運命
第11回 実体の崩壊
第12回 法状態
第13回 個人主義
第14回 帝国と個人
第15回 まとめ
成績評価の方法・観点 平常点とレポートにより評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 事前に、次回授業で検討するテキストを配布するので、自分で事前に検討しておくこと。
教科書 授業内で配布する。
参考書等 『精神現象学』の翻訳については大河内の訳を配布するが、以下の翻訳も手元に置いておくとよいだろう。
樫山欽四郎訳『精神現象学上/下』平凡社ライブラリー、1997年
熊野純彦訳『精神現象学上/下』ちくま学芸文庫、2018年
以下の翻訳は詳細な解説も含んでおり参考になる。
金子武蔵訳『ヘーゲル全集5 精神の現象学 上/下』岩波書店、1979年

また、『精神現象学』の概要について知りたい人には以下をお勧めする。
加藤尚武編『ヘーゲル「精神現象学」入門』講談社学術文庫、2012年
PAGE TOP