5541002 宗教学(演習)

科目ナンバリング U-LET07 35541 SJ34 開講年度・開講期 2021 ・ 後期
単位数 2 単位 授業形態 演習
配当学年 対象学生
使用言語 日本語 曜時限 水5
教員 杉村 靖彦 (文学研究科 教授)
授業の概要・目的  ポール・リクール『悪のシンボリズム』は、1960年に『有限性と罪責性』の第2分冊として刊行され、リクールを解釈学的哲学への転じさせた記念碑的著作である。同時にこの著作は、その大部分が聖書や諸文明の神話から渉猟した悪の象徴的・神話的表現の意味解釈に充てられており、リクールが自らの哲学的立場を更新するにあたって、従来の哲学の境界を踏み越え、宗教的表現の生成現場へと深く沈潜したことが見て取れる。
 本演習では、この著作の第一部「一次的象徴:穢れ・罪・負い目」の重要箇所を抜粋して精読し、リクール解釈学の原点における哲学と宗教の交差の有りようを検討することによって、宗教哲学の可能性を探究するための材料としたい。


到達目標 1.演習での訳読作業を通して、フランス語の哲学・宗教哲学のテクストを読みこなすための基本的な語学力を身につける。
2.演習での教員による指導を通して、哲学。宗教哲学のテクストの精密な読解方法、およびそれを自分の思索に活用するための基本的な方法を身につける。
3.リクールの重要著作の一つを教師の指導と解説の下で精読することによって、リクール思想の根本問題とその哲学的・宗教哲学的意義を把握できるようになる。
授業計画と内容 第1回 導入
  テクストを読み進める上で必要な予備知識の解説を行う。2回目以降の担当者を決める。
第2回‐14回
  リクール『悪のシンボリズム』第1部「一次的象徴:穢れ・罪・負い目」の重要箇所を抜粋し、1回当たり2頁程度のペースで精読していく。
第15回
  読み終えた箇所全体を振り返り、疑問点等について出席者全員で討議を行う。

*フィードバックの方法は授業中に指示する。

 
成績評価の方法・観点 平常点(担当箇所の訳読・議論への参加)(60%)と学期末の小レポート(40%)による。レポートは到達目標の達成度に基づき評価する。
履修要件 第二外国語としてフランス語を履修していることを絶対条件とするわけではないが、フランス語初心者は、できるだけ早いうちに訳読作業を行う上で最低限必要な語学力を身につけるように努めてほしい。

授業外学習(予習・復習)等 授業前にはテクストを時間をかけて読みこみ、語学的・内容的な検討を済ませておくことが求められる。また、自らの問題関心との連関で、深く掘り下げてみたい事柄については、問いを用意してくること。
授業後には、自らの理解の不正確であった箇所を修正するとともに、既読部の内容を自分の言葉でまとめ直したり、関連文献を読み進めたりすることを通して、自らの学習に結びつけていってほしい。
教科書 Philosophie de la volonté, t. 2. Finitude et Culpabilité , Paul Ricœur, , (Points, 2009), ISBN:(ISBN-10) 2757813293, 使用範囲をコピーして配布するが、可能ならば事前に購入しておくこと。

参考書等
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