ILASセミナー :生命科学研究をデザインしてみいひん?
科目ナンバリング | U-LAS70 10001 SJ50 | 開講年度・開講期 | 2022 ・ 前期 |
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単位数 | 2 単位 | 授業形態 | ゼミナール |
配当学年 | 主として1回生 | 対象学生 | 全学向 |
使用言語 | 日本語 | 曜時限 | 火5 |
教員 |
見学 美根子 (高等研究院 教授) 鈴木 淳 (高等研究院 教授) 谷口 雄一 (高等研究院 教授) 亀井 謙一郎 (高等研究院 准教授) 藤田 大士 (高等研究院 准教授) |
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授業の概要・目的 |
生命科学分野の飛躍的発展は、技術の革新がもたらす新発見によって遂げられてきた。例えば2020年のノーベル化学賞は、細菌の獲得免疫機構を応用したゲノム編集技術の発明に授与されたが、このCRISPR/Cas9技術により遺伝子の操作が格段に容易になり、生命科学研究を大きく加速させたことは間違いない。その他この10年間で、細胞で機能する全遺伝子やタンパク質の状態を描出する手法、ナノスケールの微小空間で細胞に刺激を加えたり観察したりする方法が確立され、高い精度で細胞や組織の状態を操作・解析することが可能になり、生命現象の理解は劇的に進化した。科学者には、これらの新規技術を理解して使いこなすこと、あるいはさらに限界を超える新しい技術革新を推進することが求められている。 本講義では生命科学研究に興味のある学生が集い、最先端テクノロジーの原理とそれらがどのような発見をもたらしてきたかを学ぶ。上記CRISPR/Cas9のほか、先進顕微鏡技術、次世代シーケンサー解析、NEMS/MEMS (マイクロ/ナノテクノロジー)などを取り扱う。各回毎に出席者でグループを作り、学んだテクノロジーを用いた研究計画を自由な発想で作成し、発表と討論を行う。 |
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到達目標 |
生命科学研究の最先端技術の原理を理解する。 関連研究の精査、問題と到達目標の設定、実験計画の立案という自然科学研究の進め方を体験し、習得する。 |
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授業計画と内容 |
講義の後研究計画を議論する時間を設け、翌週グループ毎に発表と議論を行う。全期間で6つのトピックスを扱う。内容は前後する可能性がある。 第1回 授業のガイダンス 第2回 ゲノム編集技術 CRISPR/Cas9 (講義と議論) 第3回 ゲノム編集技術 CRISPR/Cas9 (各グループの発表) 第4回 ケージド化合物(講義と議論) 第5回 ケージド化合物(各グループの発表) 第6回 先端顕微鏡(講義と議論) 第7回 先端顕微鏡(各グループの発表) 第8回 NEMS/MEMS(講義と議論) 第9回 NEMS/MEMS(各グループの発表) 第10回 次世代シーケンサー(講義と議論) 第11回 次世代シーケンサー(各グループの発表) 第12回 ビッグデータ解析(講義と議論) 第13回 ビッグデータ解析(各グループの発表) 第14回 総合討論、全技術を用いた研究計画の発表 《期末試験》 第15回 フィードバック(施設見学会) |
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成績評価の方法・観点 |
発表(計7回)により評価する。 ・4回以上授業を欠席した場合には、不合格とする。 ・発表は5回以上(うち一回は最終回分)の参加を必須とする。 |
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履修要件 | 高校で生物を履習している必要はないが、生命科学に強い興味があること。 | ||
授業外学習(予習・復習)等 | 特に予習は必要ないが、講義の翌週にグループ毎に発表があるため、グループ内で議論の取りまとめと発表準備を行う必要がある。 |