日本語学・日本文学演習IV A

科目ナンバリング 開講年度・開講期 2021 ・ 前期
単位数 2 単位 授業形態 演習
配当学年 3,4回生 対象学生
使用言語 日本語 曜時限 水2
教員 本井 牧子 (非常勤講師)
授業の概要・目的  本授業では、宋代に撰述された『地蔵菩薩像霊験記』を和文化した絵巻『地蔵菩薩霊験絵詞』を題材として、中国で撰述された仏教説話の日本における受容と展開の様相を具体的にあきらかにすることを目標とする。
 宋代に常謹という僧侶によって編まれた『地蔵菩薩像霊験記』は、地蔵菩薩の像にまつわる霊験譚を集成したものである。日本に写本が伝存しており、説話集や唱導文献に引かれるなど、中世の地蔵信仰に大きな影響を及ぼしたことが知られている。この霊験記を和訳し絵巻に仕立てたのが『地蔵菩薩霊験絵詞』である。本授業では、この『地蔵菩薩霊験絵詞』をテキストとして、原拠の『地蔵菩薩像霊験記』と比較しつつ読み進めることで、中国の霊験譚が日本でどのように受容され、絵巻として再生産されているかを考察する。本授業では絵巻の前半部分を扱う。
到達目標 ・影印をもとに、翻刻・語釈を施し、通釈を作成するという、古典文学作品の読解のための基礎作業を行う手法を習得する。
・日本と中国の文献の比較を行いながら、問題を設定し、調査・考察を行う力を養う。
授業計画と内容  担当教員による概説の後、受講生による輪読形式で進める。各回の担当者は、担当部分について、翻刻・語釈・通釈を作成し、原拠との比較を通じた考察を行う。
第1回 宋 常謹撰『地蔵菩薩像霊験記』・『地蔵菩薩霊験絵詞』概説
第2回 『地蔵菩薩像霊験記』の古写本
第3回 『地蔵菩薩霊験絵詞』諸本
第4回~第14回 担当者による輪読
第15回 まとめ
成績評価の方法・観点  授業における発表およびその成果をまとめたレポート、発表者へのコメントにより総合的に評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等  自分の担当の準備はもちろん、担当以外の回についても、あらかじめテキストを読んで問題点を抽出しておくこと。
教科書 写本の影印をテキストとして配布する。
PAGE TOP