有機典型元素化学
科目ナンバリング | G-ENG13 6H240 LJ60 | 開講年度・開講期 | 2022 ・ 前期 |
---|---|---|---|
単位数 | 1.5 単位 | 授業形態 | 講義 |
配当学年 | 修士・博士 | 対象学生 | |
使用言語 | 日本語 | 曜時限 | 木2 |
教員 | 深澤 愛子 (物質-細胞統合システム拠点 教授) | ||
授業の概要・目的 | 広範な有機化学の中でも,多彩な典型元素の導入がもたらす特徴的な反応性,物性,機能に焦点を当て,その基盤となる原理,基礎知識を講述する。本講義を通して,元素の特徴の理解を通して有機化学を多角的に捉える機会を提供する。また,当該分野の最先端研究を,講義で習得した知識を総動員して読み解くことで,新しい分野の開拓につながる視点を涵養する。 | ||
到達目標 | 有機典型元素化合物の構造や反応性,物性の理解を理解する。また,元素ごとの各論の学習にとどまらず,あらゆる元素に共通する概念や主導原理を理解し,元素の特徴を俯瞰する力を習得する。有機化学と無機化学の境界に位置する有機典型元素化合物の化学の学習を通して,学問分野や研究を多角的に捉える力を養う。 | ||
授業計画と内容 |
・概論(1) 講義内容の概要説明と授業の進め方の説明を行う。 ・有機典型元素化合物の基本的な特徴(1)原子半径や電気陰性度などの基本的な元素の特性に基づき,典型元素の導入が有機化合物にもたらす電子効果を説明する。 ・有機ケイ素化合物の反応性と構造論(3)有機ケイ素化合物をモデルに,有機化合物との反応性や構造の比較を通して,第2周期元素と第3周期以降の元素の本質的な違いを説明する。 ・様々な有機典型元素化合物の構造論と反応性(2)様々な有機典型元素化合物の構造や反応性を,酸・塩基性,軌道相互作用,高配位形成といった視点に基づき横断的に解説する。 ・有機典型元素化合物の物性と機能(3)典型元素の導入が有機化合物にもたらす特異な物性や機能について,最新の研究例を交えて説明する。 ・学修到達度の確認(1) 学習到達度の確認を行う。 |
||
成績評価の方法・観点 | レポートにより行う。 | ||
履修要件 | 有機化学,無機化学などの学部科目(化学系)の履修を前提とする。 | ||
授業外学習(予習・復習)等 | 講義資料による予習・復習を充分行うこと。 | ||
教科書 | 必要に応じて講義資料を配布 | ||
参考書等 | 大学院講義有機化学 I, 野依,柴崎,鈴木,玉尾,中筋,奈良坂編, (東京化学同人) |