マイクロ・バイオシステム

科目ナンバリング G-ENG06 5G206 LE51 開講年度・開講期 2022 ・ 前期
単位数 2 単位 授業形態 講義
配当学年 修士 対象学生
使用言語 英語 曜時限 火3
教員 横川 隆司 (工学研究科 教授)
亀井 謙一郎 (高等研究院 准教授)
授業の概要・目的 マイクロシステムは微小領域における個々の物理、化学現象を取り扱うだけでなく、これらを統合した複雑な現象を取り扱うことを特徴としている。さらに、ナノテクノロジーとバイオを融合したナノバイオシステムが展開されている。
本科目ではマイクロ・ナノスケールの物理、化学現象の特徴をマクロスケールとの対比で明確にした上で生命科学分野への応用を目指すBioMEMSやMicroTAS(バイオ・分子センシング,タンパク質,DNA・細胞操作)の集積化、システム化技術について講義する。
到達目標 マイクロスケールにおけるセンシング、アクチュエーションの原理を理解し、様々な現象を取り扱う基礎知識を習得する。さらに,ナノテクノロジーや生命科学の基礎を理解し,これらを融合したマイクロ・バイオシステムを実現するための工学技術を習得する。
授業計画と内容 第1回~第3回 マイクロ・バイオシステム概論
 マイクロファブリケーションにより製作したBioMEMSやMicroTAS開発の歴史、基礎について講義する。

第4回~第7回 ソフトマイクロマシニング
 マイクロシステムのバイオ、化学応用では高分子材料からなる構造のデバイスが多数利用される。これらの構造を作製する技術としてソフトマイクロマシニングと呼ばれる技術があり、ここではこの基本プロセスについて講義する。

第8回~第9回 マイクロ・ナノ(スケール)生体材料
 ナノバイオシステムを構成する機能性生体分子、細胞、高分子材料の基礎について講義する。

第10回~第11回 微小化学分析システム(MicroTAS)
 マイクロファブリケーションを用いた、オンチップ化学分析システム、バイオセンシングデバイスについて講義する。

第12回~第15回 ナノバイオシステム
 マイクロファブリケーションを基礎とし、ナノテクノロジーとバイオを融合したナノバイオシステム(Organ-on-a-Chip等)とその生命・医科学、生体医工学分野への応用について講義する。
成績評価の方法・観点 講義におけるレポートと平常点で評価する。レポートを全て提出することが単位取得の条件である。
履修要件 マイクロナノ加工技術に立脚したマイクロ・バイオシステムの講義であるため、マイクロファブリケーションの講義(10G203)を合わせて履修することが望ましい。
授業外学習(予習・復習)等 マイクロファブリケーションの講義(10G203)を合わせて履修することが望ましい。
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