東洋史学講義

科目ナンバリング U-EDU01 20146 LJ38 開講年度・開講期 2022 ・ 通年
単位数 単位 授業形態 講義
配当学年 2-4回生 対象学生
使用言語 日本語 曜時限 火2
教員 吉本 道雅 (文学研究科 教授)
授業の概要・目的 秦始皇帝の天下統一(221BC)から清朝宣統帝の退位(1912)までの2000年あまり、中国では、皇帝が官僚を用いて集権的に人民を支配する専制国家が持続した。中国専制国家は自らを「中華」とし周辺諸民族を「四夷」とみなす「中華帝国」であった。「中華帝国」のもとで培われた政治文化は21世紀の現代に至るまでその痕跡をとどめている。本講義では秦の天下統一に至る歴史的推移を概観しつつ、中国専制国家の特質を考える。
到達目標 中国史研究の最新の知見、および史料の批判的分析の方法論を習得する。
授業計画と内容 以下の項目を逐次論ずる。
第1回 「中華帝国」の推移
第2回 「中華帝国」起源論としての先秦史
第3回 龍山期・二里頭文化:国家の形成
第4回 夏王朝
第5回 殷前期・中期
第6回 殷後期
第7回 西周前期:周王朝の建国
第8回 西周中期・後期:周王朝の変容
第9回 『春秋』
第10回 『左伝』
第11回 『繋年』
第12回 東遷期
第13回 春秋前期前半:鄭莊公の小霸
第14回 春秋前期後半:斉桓公の霸權
第15回 春秋中期:晋文公の霸者體制
第16回 秦
第17回 楚
第18回 呉
第19回 春秋後期:晋霸の動揺
第20回 『史記』
第21回 孔子
第22回 『竹書紀年』
第23回 戦国前期:魏文侯・魏武侯
第24回 戦国中期:魏恵王
第25回 孟子
第26回 戦国後期:秦の独走
第27回 華夷思想
第28回 秦始皇帝の天下統一
第29回 前漢前期の秦史認識
第30回 「封建」と「郡縣」:伝統中国における専制国家批判

*フィードバック方法は授業中に説明する。
成績評価の方法・観点 講義の感想を中心とする毎回の小レポート(30点)と期末レポート(70点)に基づき総合的に評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 授業中に別途指示する。
教科書 講義資料は担当者が準備する。
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