臨床教育学概論II
科目ナンバリング | U-EDU01 20432 LJ47 | 開講年度・開講期 | 2022 ・ 後期 |
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単位数 | 単位 | 授業形態 | 講義 |
配当学年 | 2-4回生 | 対象学生 | |
使用言語 | 日本語 | 曜時限 | 水4 |
教員 |
齋藤 直子 (教育学研究科 教授) 秋山 知宏 (非常勤講師) |
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授業の概要・目的 |
臨床教育学とはいかなる学問であろうか。それが臨床医学でもなく、臨床哲学でもなく、教育学であることの意味は何か。そして、臨床教育学は、現代社会と来るべき未来に向けていかなる役割を果たすことができるか。こうした臨床教育学の根本問題に関わる問いへの答えを求めて、後期は、臨床教育学の伝統を超える新たな冒険の可能性や隣接領域の思想の吟味を行いながら、臨床教育学の布置を広げ、そのディスコースをより豊かに発展させてゆく。併せて外部講師のお話やフィールドワークをも取り入れて、理論と実践をつなぐ臨床教育学のあり方を開拓してゆく。 *2022年3月の段階ではハイブリッド型を含むオンライン授業を予定しているが、今後の感染状況に応じて柔軟に対応する。 |
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到達目標 | 臨床教育学という学問の手法、アプローチの基本的な枠組みを理解し、それを元に、自らの関心に即して教育的事象の問題のとらえ直しを行えるようになる。 | ||
授業計画と内容 |
I. 第一回、第二回:導入:臨床教育学の根本問題 II. 第三回--第七回:臨床教育学の冒険 A. 批判的見解 Paul Standish B. アメリカ超越主義 C. デューイの進歩主義教育思想 D. カベルの道徳的完成主義(第十四回) III. 第八回--第十回:臨床教育学の隣接領域 教育心理学、臨床心理学、トランスパーソナル心理学、ホリスティック教育、宗教学、死生学、環境学、サステイナビリティ学、統合学ほか VII. 第十一回--第十四回:企業経営者、学校関係者、医療従事者など臨床教育学に示唆を与える実践に携わる方々との交流 第十五回:フィードバック |
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成績評価の方法・観点 |
平常点 50%(授業への参加、リアクションペーパー、グループ発表等) 最終レポート 50% 到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。 |
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履修要件 |
臨床教育学概論Ⅰを受講していること。 広く世の中の教育的事象や人間の生き方に対する問題意識をもつこと。 |
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授業外学習(予習・復習)等 | 各回の講読文献について全員が予習を行う。講読箇所について詳細な準備を行う。授業でのグループディスカッション等を通じ、内容把握を深めた後に、自身で復習し、次回以降の理解につなげる。 | ||
教科書 |
<内なる光>と教育:プラグマティズムの再構築, 齋藤直子, (法政大学出版局2009年) 万物の歴史, ケン・ウィルバー著/大野純一訳, (春秋社1996年) 万物の理論:ビジネス・政治・科学からスピリチュアリティまで, ケン・ウィルバー, (トランスビュー2002年) |
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参考書等 |
学校と社会・子どもとカリキュラム, ジョン・デューイ著/市村尚久訳, (講談社1998年) エマソン論文集(上)(下), ラルフ・W・エマソン著/酒本雅之訳, (岩波書店1972年) 「自分を変える」ということ:アメリカの偉大なる哲学者エマソンからの伝言, 齋藤直子・木村博美, (幻冬舎2019年) ウォールデン/森の生活, ヘンリー・D. ソロー著/飯田実訳, (岩波書店1995年) |