日本史学講義

科目ナンバリング U-EDU01 20145 LJ38 開講年度・開講期 2021 ・ 通年
単位数 単位 授業形態 講義
配当学年 2-4回生 対象学生
使用言語 日本語 曜時限 水5
教員 吉川 真司 (文学研究科 教授)
授業の概要・目的 日本古代史のうち、文献史料による研究が十分可能な3~11世紀、すなわち倭国時代から平安時代摂関期までの歴史を通観する。いくつかのテーマを設定し、新しい研究や新しい史料を紹介しながら、近年の日本古代史研究では何が明らかにされてきたか、いかなる方法が用いられてきたかを述べる。列島社会に政治的なまとまりが生まれ、中央集権国家「日本」が誕生してくる歴史、それが段階的に変容していく歴史を跡づけることにより、日本の社会・国家・文化の古層に関する豊かな認識を得ることを目標としたい。なお、本講義で扱う時代幅はいささか限定的であるが、その前後の時代を幅広く見通し、また日本史一般を理解する上で必要な知識・方法を述べるものであって、日本史学全体についての研究入門と位置づけている。
到達目標 日本史、特に古代史に関する基本的な知識を身につけるとともに、歴史を認識・再構成するための方法について理解する。
授業計画と内容 基本的に下記のように講義を進めていく予定である。ただし、理解度に応じて詳しく説明したり、新しい発見を紹介することなどもあるため、各テーマの内容・回数・順序については柔軟に考えることにする。

第01回 序説:日本史・日本古代史の領域
第02回 邪馬台国
第03回 初期の倭王権
第04回 タニハの大県主
第05回 ホムタワケの登場
第06回 ワカタケル大王の時代
第07回 秦氏のヤマシロ移住
第08回 オホド大王の新王朝
第09回 仏教伝来
第10回 聖徳太子の実像
第11回 二つの王家
第12回 大化改新と難波宮
第13回 律令体制の形成とユーラシア
第14回 公民制と調庸制
第15回 方格と直線の地割
第16回 古代仏教のネットワーク
第17回 天平の疫病大流行
第18回 黄金郷の原像
第19回 女性天皇と太上天皇
第20回 交野行幸と百済王氏
第21回 古代王宮の変貌
第22回 承和の転換
第23回 古代荘園
第24回 楽舞と和歌
第25回 古代末期の地方寺院
第26回 摂関政治と貴族社会
第27回 国風文化
第28回 女真海賊事件の前後
第29回 古代から中世へ
第30回 総括:世界史の中の日本古代史
成績評価の方法・観点 毎回の小レポート(30点)、期末レポート(1回、70点)により評価する。
ともに到達目標の達成度に基づき評価する。
履修要件 高等学校等で「日本史B」を履修したこと、もしくはそれと同等の学力を有すること。
授業外学習(予習・復習)等 講義で基本史料や参考文献を示すので、できるだけ読んでおくことが望ましい。
講義でふれた遺跡・史跡については、できるだけ見学することが望ましい。
参考書等 シリーズ日本古代史3 飛鳥の都, 吉川真司, (岩波新書), ISBN:978-4004312734
天皇の歴史2 聖武天皇と仏都平城京, 吉川真司, (講談社学術文庫), ISBN:978-406292
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