地域主導再生可能エネルギー事業とキャリア
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科目ナンバリング |
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開講年度・開講期 | 2020・前期集中 |
単位数 | 2 単位 |
授業形態 | 講義 |
対象学生 | 大学院生 |
使用言語 | 日本語 |
曜時限 | 集中 |
教員 |
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授業の概要・目的 | 本講義は、地域主導型の再生可能エネルギー事業(コミュニティパワー事業)についての実践的な集中講義である。実務として地域の再生可能エネルギー事業に関わるゲスト講師の講義や受講者同士のグループワークを通して、コミュニティパワー事業の意義と関係する人材について理解し、受講者自身のキャリアについても考えることを目的とする。グループワークやワークショップで積極的な参加ができる受講者をとくに歓迎する。 本講義は、多様なゲスト講師からの講義と参加者とのやり取り、参加者同士のディスカッションを行い成果物を共有するワークショップで構成し、主体的・対話的で深い学びを目指すアクティブ・ラーニングの要素を取り入れて進める。 ゲスト講師(予定であり、変更の可能性あり) ・コミュニティパワー事業の実務者(企業、NPOなど) ・コミュニティパワー事業と需要家をつなぐ電力小売事業者(企業、自治体新電力など) ・導入主体や資金を調達する金融機関(地域金融機関) ・地域を能動的に変えていく自治体職員 ・支援制度を策定する省庁職員 ・研究者 |
到達目標 | 地域主導の再生可能エネルギー事業の意義と受講者自身のキャリアとの関わりについて理解し、今後の持続可能な社会のあり方についてのビジョンを持つ。さらに、健全な批判的思考力をもとに現実を読み解く力を養う。 |
授業計画と内容 | 以下、すべて予定であり、変更の可能性がある。 1日目 (1)「イントロダクション 地域主導の再エネ事業とは」 山下 紀明(京都大学経済学研究科非常勤講師・ 認定NPO法人環境エネルギー政策研究所主任研究員) 「地域主体のエネルギー事業とシュタットベルケ」 諸富 徹(京都大学大学院経済学研究科教授) (2)「再生可能エネルギー関連政策の現状と今後について」 資源エネルギー庁 (3)「地域循環共生圏について」 環境省 (4)「湖南市の地域エネルギー政策について」 池本 未和(湖南市総合政策部地域創生推進課地域エネルギー室) (5) グループワーク1「2050年の日本と地域のエネルギーを考えよう 2050低炭素ナビと地域の未来づくり」 山下 紀明 2日目 (6)「地域主導・協働の再エネ事業を支えるNPOの活動 実践×研究」 豊田 陽介(認定NPO法人気候ネットワーク主任研究員) (7)「湘南・小田原の地域新電力事業について」 鈴木 大介(湘南電力株式会社取締役) (8) 「長野県の環境エネルギー戦略」 長野県 (9)「飛騨高山からの地域金融機関の変革」 古里 圭史(飛騨信用組合 常勤理事・ ひだしんイノベーションパートナーズ代表取締役社長) 「ドイツのシュタットベルケ・デジタル化戦略」 西村 健佑(ドイツ在住コンサルタント:ウェブ中継) (10)グループワーク2「地域の再エネと合意形成を考える」 山下 紀明 3日目 (11)「コミュニティパワー(CP)事業の地域経済効果」 中山 琢夫(京都大学大学院経済学研究科特定助教) (12) 「再生可能エネルギー事業における地域との共存について」 川戸 健司(自然電力株式会社代表取締役) (13) ワークショップ:コミュニティパワー事業を組立てる1 (14) ワークショップ:コミュニティパワー事業を組立てる2 (15) ワークショップ:発表とまとめ 山下 紀明 |
成績評価の方法・観点 | 出席、演習への積極的な参加を含む平常点(40点)、事前学習課題および提出レポート(60点)により評価する。 ・レポートは独自の発想が見られるものについては高い点を与える。 |
履修要件 | 特になし |
授業外学習(予習・復習)等 | 前提とする知識は特にないが、事前に教科書を読んでおくことを強く推奨する。 履修に当たっては事前の課題学習(1時間程度)をウェブ上で提出し、再生可能エネルギーの基礎的な動向や用語は理解した上で講義に参加することと、グループワークの事前準備(2~3時間程度)を進めておくこと。 |
教科書 |
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参考書等 |
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関連URL |
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