第23代総長 長尾 真 関連映像

科学の殿堂  永遠のフロンティア~人間を見つめた情報学~ 情報学者 長尾真 01(2005年制作) 長尾 真

概要
自然言語処理・機械翻訳の分野、及びパターン認識・画像処理の分野の研究において多大の業績を挙げた長尾真さん。長尾さんは、機械翻訳の研究を推進し、科学技術論文の抄録の日英、英日翻訳システムを完成・実用化させた。これは、今日の多くの企業における商用の機械翻訳システムの基礎となっている。さらに、機械翻訳に用例を用いる新しい翻訳方式を提案し、その後多くの国の機械翻訳研究に大きな影響を与えた。長尾さんの研究は、日本のコンピュータの歴史でもあった。「人はなぜ言葉が話せるのか。」このプロセスをコンピュータに真似させることは出来ないかと考えて始まった言語習得プログラム。しかしその研究はそう簡単なものではなかった。パターン認識の分野では、オートマンモデルを用いた手書き文字の認識方式を提案し、初期の郵便番号読み取り装置に使われた。 また、世界に先駆け行った画像認識の研究は、画像処理にフィードバックの概念を導入して顔写真の解析認識を行い、更にリモートセンシング画像などの解析に黒板モデルを導入し、人工知能的手法による画像処理にも多くの業績を挙げた。 そして、2005年日本国際賞を受賞した。この番組は、頭脳活動の再現を夢見て生まれた長尾さんの信念の物語です。

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