社会健康医学基礎スキル I:文献検索・評価法,

授業の特色
専門職大学院の一つである、医学研究科社会健康医学系専攻の大学院生を対象とした講義です。臨床研究を含む人間を対象としたパブリックヘルス関連研究に取組むために不可欠の基礎スキルを講義・実習(インターネット検索)を通じて学びます。

 

授業の紹介
本コースは医学研究科社会健康医学系専攻の選択科目のひとつですが、履修生の数は必須科目に準ずる多さ(25名前後)です。金曜の朝1限(8時45分から)にもかかわらず、学生さんは熱心に講義・実習に参加されています。院生さんのバックグランドは多彩で、医師、看護師、薬剤師などの医療職から、文系学部出身の方も多く受講されています。基礎スキルⅠでは文献検索・評価法、基礎スキルⅡでは研究デザインを主として扱います。両コースとも基盤となる疫学と根拠に基づく医療(Evidence-based medicine: EBM)の考え方を理解することを重視しています。

講義詳細

年度
2010年度
開講部局名
医学研究科
教員/講師名
中山健夫(医学研究科 教授)

シラバス

授業形態 講義形式、グループワーク、ワークショップ・発表(基礎スキルIIと合同)
授業の概要・目的
疫学・EBM(根拠に基づく医療)の知識をもとに、各種の健康・医療情報を適切に吟味し、利用する方法を学ぶ。PubMed、コクランライブラリー、医学中央雑誌などの医学データベース、有用なWebサイトを紹介し、その活用法を習得する。
到達目標

  • 各種データベースを活用して、社会健康医学に関する情報を検索するスキルを習得する。

  • 得られた文献・情報を批判的に吟味し、主体的に活用する能力を習得する。

授業計画と内容

  • 第1回目 4/8 1限 文献評価のための疫学・EBM基礎知識

  • 第2回目 4/8 2限 医学図書館サービスの紹介(1)

  • 第3回目 4/22 1限 医学図書館サービスの紹介(2)

  • 第4回目 4/22 2限 医学図書館サービスの紹介(3)

  • 第5回目 5/13 1限 医学中央雑誌の使い方 (1)

  • 第6回目 5/13 2限 医学中央雑誌の使い方 (2)

  • 第7回目 6/3 1限 各種データベース、Websiteの紹介

  • 第8回目 6/10 1限 文献の批判的吟味(1)

  • 第9回目 6/10 2限 文献の批判的吟味(2)

  • 第10回目 6/17 1, 2限 EBMワークショップ(1)

  • 第11回目 6/24 1, 2限 EBMワークショップ(2)

  • 第12回目 7/1 1, 2限 EBMワークショップ(3)

  • 第13回目 7/8 1, 2限 EBMワークショップ(4)

  • 第14回目 7/15 1, 2限 プロトコール発表(1)

  • 第15回目 7/22 1, 2限 プロトコール発表(2)


主としてコースディレクター(中山)が講義を行ないますが、実習については、医学部図書館、近畿病院図書室協議会、NPO法人医学中央雑誌刊行会の協力を頂きます。EBMワークショップ、プロトコール発表については、社会健康基礎スキルIIを担当する医療疫学教室との共催となります。
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