研究の世界A
授業の特色
本講義では,学生に論文を書かせるにとどまらず,論文の査読も学生自身に体験させることが最大の特色である。
授業の紹介
本講義のテーマは,文系・理系を問わずあらゆる分野において研究を遂行するために必要とされる「情報活用能力」について体験的に学習させることである。具体的には,サンプル・データを用いて論文執筆と査読の練習を行いつつ,学生が興味を持つ研究分野を決定させ,その後,学生オリジナルの論文執筆と査読を経て論文集を作成する。論文集作成に当たっては学生に編集委員と編集委員長を担当させる。そして,これらの全過程を通じて,全学の研究に共通する「情報活用能力」(表計算ソフトを使った情報分析や可視化技術を用いた情報表現,シミュレーション技術を利用した情報創造,論文発表による情報発信,大型表示装置を使った研究発表等)を習得させる。
講義詳細
- 年度
- 2010年度
- 開講部局名
- 全学共通科目
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 小山田耕二
江原康生
シラバス
配当学年 | 主として1・2回生 | 対象学生 | 全学向け |
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教員 | 小山田耕二 教授は、高等教育開発推進センター情報メディア教育開発部門において部門長を務める。小山田教授は,情報可視化について大学院生や学部生に対してに関する講義を行っている。彼は37を超える査読つき論文と66を超える国際会議論文を研究業績とする。現在、小山田教授は、京都大学における教育理念に即した情報教育の新たな展開のために、全学レベルで行う情報教育の研究と企画・開発を担当している。 |
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授業の概要・目的 | ガイダンス 情報の収集(Webを利用して自分の興味のあるテーマに関する研究者や研究論文を探す) 情報の整理(アンケート調査,文献調査,観察,etc.) 情報の分析(Excelの活用) 情報の表現(Wordを用いた論文形式のレポート作成) 論文の査読 論文の発表(Power Pointを用いたプレゼンテーション) 論文集の作成 |
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授業計画と内容 | 第1回 ガイダンス:情報活用能力の解説 第2回 環境設定:ブースPCによるグループ学習 第3回 テーマの絞り込み:研究とは何か 第4回 論文を執筆する:研究論文の作成手順を学ぶ 第5回 論文査読:査読プロセスを学ぶ 第6回 論文修正:採録条件とそれに対する回答書の書き方について学ぶ 第7回 論文スケルトン:論文の骨子と構造について学び,テーマの絞込みを行う 第8回 論文草稿執筆:主旨に沿ったタイトル付けの必要性と論文の体裁について学ぶ 第9回 査読報告書作成:問題の絞込みと仮説の明確化,曖昧な表現の排除 第10回 著作権:知的所有権と著作権法と研究における著作物の適正な引用 第11回 研究発表:プレゼンテーションの技法を学ぶ,質疑応答の活用 第12回 ふりかえり:投票による講演賞と論文賞の選出と,優れた講演と優れた論文の判断基準の違いについて学ぶ ガイダンスをのぞいて,授業は基本的に講義30分,演習60分の二本立てで行う。演習ではグループごとのディスカッションを伴う。学習環境としてブースPCを設定し,グループごとにディスカッションしやすい環境を整える。受講生に査読を行わせるにあたりWeb投稿システムを体験させる。 |