コンピュータ利用と森林科学

リレー講義
(仲村匡司、澤田豊、長谷川尚史、金子隆之、山崎理正、巽大輔)

 

授業の特色
森林科学分野において用いられる様々な情報処理技術を紹介するとともに,実際的な演習を通して処理の流れを把握させる.

 

授業の紹介
コンピュータの利用を中心とする情報処理技術は,我々の研究活動において今や必須のツールあるが,森林科学は様々な学問分野を含んでおり,その使い方もまた様々で多岐に渡る.そこで,森林科学で用いられるいくつかの情報処理技術とその背景にある理論を紹介し,具体的な処理の流れを実習を通して解説する.

講義詳細

開講部局名
農学部
使用言語
日本語
教員/講師名
仲村 匡司
澤田 豊
長谷川 尚史
金子 隆
山崎 理正
巽 大輔

シラバス

開講年度・開講期 (〜2010)
教員
長谷川尚史  京大博士(農学)
大学院農学研究科森林科学専攻
森林生産学講座森林利用学分野 助手

長谷川助手の専門分野は森林利用学で,主に精密林業に関する研究を行っています。森林の多様な機能を充分に発揮させながら持続的に利用していくために,GPSやGISを用いた森林作業システムの開発,間伐などの施業法,木質バイオマスエネルギー利用のための森林管理法など,実際の現場での作業システムに関する研究を進め,また,リモートセンシングデータを用いた森林情報の解析,GPSを用いた野生生物の生息域情報の収集,GISによる適切な森林資源配置など,サイトに適した森林管理に必要な森林情報の収集・管理手法についても研究しています。
授業計画と内容
○表計算ソフトウェアによるデータ処理[仲村,2回]:最近の表計算ソフトは統計解析やシミュレーションなどのツールとして利用できるほど多機能・高性能である.これを用いた実際的なデータ処理について演習と解説を行う.

○リモートセンシングによる情報抽出,GISデータの構築[金子・長谷川,2回]:持続的な森林資源管理に不可欠な広域森林情報の収集と利用に関して,リモートセンシングデータからの情報抽出法およびGISデータの構築法について演習を行う.

○樹木とその周囲環境の測定法[山崎,2回]:ディジタル機器の利用は樹木の測定や測量の効率を向上させるが,森林の状況によっては測定精度がかえって落ちることもある。葉面積測定や樹高測定など実例をあげながら,従来のアナログ測定法とディジタル機器を利用した測定法を比較する。

○計算化学入門[巽,2回]:化学におけるコンピュータの役割と手法を紹介し,分子軌道法による物性および化学反応の予測の実際について講述する.

○パターン認識と適応制御[澤田,2回]:パターン認識技術と適応制御技術について,最近の研究例や応用例も交えながら,その背景とともに概説する.

○生物材料と画像処理・解析法[仲村,2回]:コンピュータで画像を扱うことの基本事項や画像関連のハードウェアについて解説し,関連分野における利用や応用の実際について紹介する.

第1回 表計算ソフトウェアによるデータ処理(その1)
第2回 表計算ソフトウェアによるデータ処理(その2)
第3回 森林GIS データの構築(1)
第4回 森林GIS データの構築(2)
第5回 樹木とその周囲環境の測定法 その1
第6回 樹木とその周囲環境の測定法 その2
第7回 計算化学入門(その1)
第8回 計算化学入門(その2)
第9回 パターン認識と適応制御 その1
第10回 パターン認識と適応制御 その2
第11回 生物材料と画像処理・解析法(その1)
第12回 生物材料と画像処理・解析法(その2)
PAGE TOP