造園学実習Ⅰ
授業の特色
初めて空間のデザインを行う学生を対象とした実習です。設計のための基礎知識や技術の習得のほか、空間デザインの役割や意義、よい空間のデザインとは何なのかについて学習します。
授業の紹介
ランドスケープ・デザインを実践するために必要な基礎知識および技術を習得することを目的とします。製図室内での作業や文献調査のほか、具体的なデザインサーベイから空間デザインの手法を学び、それを応用して庭園や公園のデザインの課題製作を行います。OCW掲載のコンテンツは授業で使用する教材の一部です。また、実際の授業はデザインをより良いものへと精製する過程、中間発表会や最終発表会、最終成果物の記録を含む約15週から構成されています。
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- 第1回 ランドスケープデザインとは、製図の方法
- 実習の進め方についてのガイダンスの後、ランドスケープデザインの概要、製図の方法(平面図、断面図、立面図等)についての講義を行います。
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- 第2回 敷地調査、敷地分析結果の空間的表現
- 敷地の調査方法と、その結果の表現方法、課題について説明を受けた後、現地の調査・分析を行います。
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- 第3回 デザインサーベイ(1)
- 京都市の北山エリアで、すぐれた事例のデザインサーベイを行います。
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- 第4回 デザインサーベイ(2)
- 京都市の中心部で、すぐれた事例のデザインサーベイを行います。
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- 第5回 コンセプトづくり
- デザインサーベイで学んだこともヒントにしながら、現地調査の結果に基づいて、コンセプトづくりを行います。
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- 第6回 模型の作製方法
- 模型づくりの方法についての講義を受けた後、各自のコンセプトを具体化する空間の模型を作製します。
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- 第7回 空間イメージの伝え方
- アクソメやアイソメ、パースを使って空間のイメージを表現する方法について学びます。
講義詳細
- 年度
- 2007年度
- 開講部局名
- 農学部
- 使用言語
- 日本語
- 教員/講師名
- 森本 幸裕(教授)
今西 純一 (助教)
各回の授業体制
各回の標準的な授業スタイルは、次の通りです。まず、最初の30分ほどで「クイックスケッチ」を行います。クイックスケッチは、壁に投影されたデザイン事例の画像を、すばやく読み取って描きとる練習です。クイックスケッチの目的は、空間の骨格を把握する能力を高めること、すぐれた事例から学ぶこと、スケッチに慣れることです。その後、事例の解説やデザインの基礎知識や技術についての講義、課題の説明、それらの実習を行います。デザインの精製の過程では個人の作業が多くなりますが、定期的にTAとともにデスクを回り、指導を行います。また、中間発表会や最終発表会では、できる限り外部の講評者の参加を呼びかけ、デザインの評価の多面性を学べるように努力しています。
シラバス
授業計画と内容 | 1.ランドスケープ・デザインの実践に必要な基礎知識および技術の習得 ・ デザインのプロセス ・ 図面、模型、成果物等の製作テクニック 2.空間の具体事例の調査分析 ・ 庭園、公共屋外空間等の空間事例の現地調査 ・ 上記の調査にもとづく事例空間の分析 3.課題対象敷地の調査分析 ・ 敷地の現地調査 ・ 敷地に関する環境情報の収集と分析 ・ 分析結果にもとづく問題の抽出 4.課題製作 ・ 分析過程で抽出された問題にもとづくコンセプトの具体化 ・ コンセプトにもとづく空間形態の具体化 ・ 提案内容のまとめとプレゼンテーション |
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