海洋生物科学技術論と実習Ⅱ

講義詳細

年度・期
2011年度・前期
開講部局名
農学部
使用言語
日本語
教員/講師名
澤山 茂樹(農学研究科 教授)
山下 洋(ィールド科学教育研究センター 教授)
上野 正博(フィールド科学教育研究センター 助教)
豊原 治彦(農学研究科 准教授)
木下 政人(農学研究科 助教)
甲斐 嘉晃(フィールド科学教育研究センター 助教)

シラバス

開講年度・開講期 2011年度 前期 授業形態 実習
対象学生 2回生
教員
澤山 茂樹 教授 (農学研究科)
山下 洋 教授 (フィールド科学教育研究センター)
上野 正博 助教 (フィールド科学教育研究センター)
豊原 治彦 准教授 (農学研究科)
木下 政人 助教 (農学研究科)
甲斐 嘉晃 助教 (フィールド科学教育研究センター)
授業の概要・目的
夏期休暇中(8月後半の予定)に舞鶴(フィールド科学教育研究センター舞鶴水産実験所)において、プランクトン実習、湾外海洋観測、海洋底生無脊椎動物、魚市場見学等の実習を行う。なお独立した実習科目である海洋生物科学技術論と実習Ⅰも連続して舞鶴で開かれるため、両方を受けることも、いずれかを受けることも出来る。実習期間中は水産実験所の宿泊施設に合宿する。

1 京都府の漁業(上野)
2 海洋無脊椎動物(ベントス)の採集・同定と生理活性物質の抽出・活性測定(豊原)
3 分子遺伝学的手法による海洋生物の種同定プロトコル(豊原)
4 微細藻類の観察(澤山)
5 有用成分抽出の試み(木下)
6 海洋観測・底棲生物調査(山下)
7 臨海実習資料(鰺坂)
授業計画と内容
1日目 微細藻類の観察 (室内)
主に沿岸域に生息する微細藻類を中心に、生きたままの観察と同定を行い、多様な水圏微生物の構成を学び、微細藻類の利用について考える。

2日目 湾外海洋観測および底生生物調査 (野外)
調査船に乗り、舞鶴湾及び若狭湾西部海域 (水深5mから200m) において水温、塩分などの海洋環境の測定を行い、観測機器の使用法を学ぶ。また、ソリネットを用いて底生動物を採集する。底生動物の観察と同定を行い群集構造解析の基礎 を学ぶ。

3日目 湾外海洋観測および底生生物試料査定・データ解析 (室内)
底生動物の観察と同定を行い、群集構造解析の基礎を学ぶ。

4・5日目 海洋無脊椎動物 (ベントス) の採集・同定と生理活性物質の抽出・活性測定
実験所周辺のベントス及び幼生を採集し、形態ならびに分子遺伝学的手法を用いて種同定を行うとともに、これらの生物が持つ有用生理活性物質を抽出し、その活性を調べる。生理活性物質については、藻類についても検討する。

6日目 魚市場見学
舞鶴市魚市場に出かけ、京都府の漁業や日本海から漁獲水揚げされ食用に供される魚介類について学ぶ。
成績評価の方法・観点
出席を前提とし、実習時の受講態度とレポート提出などを勘案して、総合的に成績評価を行う。

教科書・参考書等
[教科書]
使用しない

[参考書等]
島崎研一郎・西谷和彦(監訳) 『テイツ・ザイガー 植物生理学 第三版』(培風館)ISBN:978-4563077846(米国で広く用いられている教科書の翻訳版。原書は第4版が出ているので、やや古い。配布するプリントの図は主にこの教科書から取る予定。)

桜井 英博・柴岡 弘郎・芦原 坦・高橋 陽介 『植物生理学概論』(培風館)ISBN: 978-4563078065(コンパクトによくまとまった教科書である。手軽に学ぶならばこちら。)
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