マクロ経済学 1

授業の特色

この講義は学部中級レベルのマクロ経済学の前半部分にあたる。標準的な理論を用いて現実のマクロ経済を分析する力を身につけることを目指す。

授業の紹介

学部中級レベルのマクロ経済学のトピックスのうち、国民経済計算、乗数モデル、IS-LMモデル、マンデル・フレミングモデル、消費のライフサイクルモデル、投資のQ理論などについてカバーする。

講義詳細

年度
2010年度
開講部局名
経済学部
使用言語
日本語
教員/講師名
遊喜 一洋(経済学研究科 准教授)

シラバス

開講年度・開講期 2007・前期
教員
遊喜 一洋(経済学研究科 准教授)
授業計画と内容
第1回 国内総生産やGDPデフレターなどの重要なマクロ経済変数と一国経済の経済活動を把握するための会計システムである国民経済計算を解説する。
第2回 引き続き国民経済計算について解説する。
第3回 一国経済の総産出量がどのように決定されるかをあらわした最も単純なモデルである乗数モデルについて解説する。
第4回 乗数モデルをベースに一国経済の総産出量の決定に関する最も基本的なモデルであるIS-LM モデルを構築する。
第5回 IS-LM モデルを用いて金融政策と財政政策がマクロ経済変数に及ぼす影響を分析する。
第6回 現実の財市場と金融市場における対外取引の重要性を指摘し、名目為替レートや経常収支などの対外取引に関する諸概念について解説する。
第7回 開放経済における乗数モデルを解説する。
第8回 前回のモデルに基づきIS-LMモデルの開放経済版であるマンデル・フレミングモデルを構築し、マクロ経済政策の効果を分析する。
第9回 マクロ経済における期待の役割を理解するために重要な概念である名目・実質利子率および割引現在価値について解説する。
第10回 消費と投資行動における期待の役割をそれぞれ強調したライフサイクルモデルとQ理論を解説し、それらにもとづきより現実的な消費・投資関数を構築する。
第11回 前回の講義に基づき、期待の役割を考慮したIS-LMモデルを構築し、期待がマクロ経済政策の効果に及ぼす影響について分析する。
PAGE TOP