経済学ⅡB

授業の特色

マーシャルプランと戦後欧州の経済復興について考察します。

 

授業の紹介

本講義は、マーシャルプラン‐第二次大戦後にアメリカが西ヨーロッパに対して行った経済復興計画ーの具体的内容を概説し、この計画が戦後西ヨーロッパ諸国の経済復興・統合過程にどのような意義を持ったか、あるいは意義をもたなかったか、最近の論争をふまえて考察します。こうした検討を通じて、第二次大戦後の西ヨーロッパ経済の復興・統合過程と欧米関係の特質に接近します。

講義詳細

年度・期
2000年度・後期
開講部局名
経済学部
教員/講師名
坂出 健(経済学研究科 准教授)

シラバス

開講年度・開講期 2000・後期 配当学年 全学年
教員
坂出 健(経済学研究科 准教授)
授業の概要・目的
以下のトピックを中心にマーシャルプランの具体的内容を概説します。
1. アメリカ‐対欧州復興計画
2. イギリス‐第二次大戦後のスターリング圏の再編
3. 西ドイツ‐ドイツ復興問題
4. フランス‐「近代化・設備計画」
5. 欧州経済協力機構(OEEC)と欧州決済同盟(EPU)
6. 欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)‐シューマン・プラン
7. ローマ条約とユーラトム
8. 通貨交換性と回復過程
授業計画と内容
#1 欧州統合の現段階と史的概説
#2 欧州統合の起源とマーシャルプラン
#3 ブレトンウッズ協定とその具体化の試み
#4 アメリカの欧州復興計画
#5 イギリス─スターリング圏の再生
#6 ドイツ─ドイツ復興問題
#7 フランス「近代化・設備計画」と欧州石炭鉄鋼共同体
#8 OEEC(欧州経済協力機構)とEPU(欧州決済同盟)
#9 ECSC(欧州石炭鉄鋼共同体:シューマンプラン)
#10 EDC(欧州防衛共同体)構想破綻とスパーク報告
#11 ローマ条約とユーラトム
#12 通貨交換性の回復過程
#13 講義のまとめ
教科書・参考書等
河崎信樹、坂出健「マーシャルプランと戦後世界秩序の形成」『調査と研究』22、京都大学経済学会 2001年

河崎信樹「ヨーロッパ決済同盟成立以前における西ドイツ貿易とマーシャルプラン」『調査と研究』22 京都大学経済学会  2001年

菅原歩「マーシャル・プラン期イギリスのポンド政策とスターリング圏」『調査と研究』22 京都大学経済学会 2001年

菅原歩「ヨーロッパ域内決済機構の発展過程」『調査と研究』22 京都大学経済学会 2001年
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