5236004 History of Western Philosophy

Numbering Code U-LET04 35236 LJ34 Year/Term 2021 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name Ikeda Shinji (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  17世紀~18世紀前半の西欧近世哲学における、抽象と概念形成の諸理論を解明することを目標とする。17世紀~18世紀前半という初期近代は、数学や諸科学の改革がなされ、機械論哲学など新しい哲学が起こり、学問の方法論が問われ、知識論の大きな変革がなされた時代である。その中でも主要な問題となったのが、それまでの伝統的哲学であるアリストテレス・スコラの哲学において大きな位置づけを占めた「抽象」の理論に対する批判であろう。しかし、抽象の問題は、普遍論争と並び中世哲学から連続する中心的問題でありながら、知識の対象としての「観念」や、認識様式である「直観」に対する議論と比べればそれほど注目されておらず、これまで必ずしも十分に検討されていないように思われる。そこで本講義では、抽象と概念形成という知識を形成するプロセスという視点から、改めて近世という時代の思想を考察してみたい。
 まず、問題の文脈をつかむため、はじめに古代・中世における抽象の理論の概説を行う。そして、17世紀スコラにおける抽象の概念を、当時の哲学辞典やデカルトらに読まれた哲学書を中心につかむ。
 次に、デカルトやロック、ライプニッツにおいて抽象の考えがどのように捉えられていたのかを問題にする。最初に、デカルトがどのようにスコラを受容しまた批判をしたのか、デカルトの抽象と実在的区別の理論について検討する。そして、アルノーとニコルらによる『ポール・ロワイヤルの論理学』など、デカルト派における抽象の理論を検討する。また、ロックにおける抽象一般観念の形成を分析し、その理論がバークリ、ヒュームら経験論の文脈でどのように批判されたのかを検討する。そして、ライプニッツが、それまでのスコラの抽象理論、デカルトやロックらを踏まえて、どのような抽象の理論を考えたのかを検討する。
 最後に、抽象の哲学的問題とは何か、より現代的な観点からの検討を踏まえることで、近世哲学における抽象と概念形成の問題の意義について考察する。
Course Goals 近世哲学の基本的問題群を学ぶとともに、抽象と概念形成という知識論・学問論を中心とした哲学的主題を、自らの関心に基づき哲学的・歴史的に考察できるようになることを目標とする。
Schedule and Contents  基本的には以下の計画に沿って進める。ただし、講義の進み具合などに応じて、扱う項目や順序等は変更する。

第1回 イントロダクション:問題の設定、授業の進め方、文献の紹介、履修上の注意
第2回 古代・中世における抽象の理論の概説
第3回 17世紀スコラにおける抽象の概念
第4回~第6回 デカルトとデカルト派における抽象の理論
第7回~第9回 ロック、バークリ、ヒュームにおける抽象一般観念
第10回~第12回 ライプニッツの抽象の理論
第13回~第14回 抽象の哲学的問題とは何か
第15回 振り返りと総括
Evaluation Methods and Policy レポートにより評価する。レポートは到達目標の達成度に基づき評価する。
また、レポートの諸条件(分量や書式など)については授業中に指示する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 適宜、事前に読むべき資料を授業中に配布する。しっかり予習しておくこと。
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