Public Philosophy

Numbering Code G-LAS10 80010 LJ42 Year/Term 2021 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year Graduate students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.4
Instructor name MORIKAWA TERUKAZU (Graduate School of Law Professor)
Outline and Purpose of the Course  本授業は、現代社会が直面する諸問題に関して、主として政治理論の領域において提出された多様な解答を考察することを目的とする。今日、象牙の塔に立て籠もり観想的な学問にとどまっていた従来の研究姿勢を反省して、哲学・倫理学・法哲学・公共経済学等の諸領域において、領域横断的にアクチュアルな課題に実践的に対応し、一定の処方箋を提示しようとする規範理論の構築が盛んになりつつある。政治理論も例外ではない。本授業では、このように他の学問領域と交錯しながら活発に展開されている現代政治理論の諸相を多面的に検討する。
しかしながら、現代規範理論は、過去の思想的遺産とけっして無縁ではなく、むしろその延長線上に構想されている。また、思想・理論は、現実と切り離されたところで空中楼閣の如くに成立するわけではなく、常に直接的、間接的に当該時代状況と真摯に向き合うなかから生み出される。従って、本授業では現代規範理論と政治思想史の両者の知見を比較対照しながら考察することによって、両者の連続性を明らかにすると同時に、逆に現代社会の特殊性を浮き彫りにすることを目的とする。

【大学院横断型教育の概要・目的】
本授業科目は公共政策大学院の基本科目であるが、現代社会においては社会正義に関する知識は公共的な職務に就く者のみならず、研究者を含めて理系・文系を問わずあらゆる職務・職業に従事する者にとって不可欠なものになりつつある。この授業では、正義に関する思想・哲学についての素養がなくても理解できる入門的な知識を提供することが目的である。
Course Goals  現代規範理論の主な内容と議論状況を、現代社会の諸問題とのかかわり、および思想史的背景を踏まえつつ理解し、アクチュアルな公共的課題に実践的に応答するための資質と教養を身につけること。
Schedule and Contents 授業は、教科書第1~9章にそって、教員が配布する資料(レジュメ)を参照しながら、進められる。主として教員によるレクチャーというかたちをとるが、レジュメ記載の論点や例題を題材に、適宜受講生が発言する機会を設ける予定である。受講生一人ひとりの積極的な授業参加が求められる。
授業全体のスケジュールは、以下のとおり。

1. イントロダクション
2. 政治――権力と公共性
3. 権力――強制と自発性
4. リベラリズムの展開――その振幅と変容
5. 現代の自由論――自由とは何か
6. 平等――正義を求めて
7. 平等(続)
8. デモクラシー――歴史と現実
9. ネーションとエスニシティ――アイデンティティの政治
10.フェミニズムと政治理論――寄与と挑戦
11.フェミニズムと政治理論(続)
12.公共性と市民社会――公共圏とデモクラシー
13.公共性と市民社会(続)
14.まとめ――「政治的なるもの」のゆくえ
Evaluation Methods and Policy 受講態度も加味しつつ、基本的には学期末のレポートによる。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 教科書の該当箇所を、授業前に読んでくること。配布資料や、必要に応じて参考書等を読み、理解を深めること。
Textbooks Textbooks/References 現代政治理論〔新版〕, 川崎修・杉田敦編, (有斐閣アルマ)
References, etc. 公共哲学, 山岡龍一・齋藤純一, (放送大学大学院教材)
西洋政治思想史, 宇野重規, (有斐閣アルマ)
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