ILAS Seminar

Numbering Code U-LAS70 10001 SJ50 Year/Term 2021 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type seminar
Target Year Mainly 1st year students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Intensive
August 22-27 (Orientation: 18:15, Wednesday, May 26(Planned))
Instructor name SAKAMOTO RYOUTA (Center for Southeast Asian Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  本授業の目的は、現在我々が直面する超高齢社会の現状を体感し、地域に暮らす人々の立場から考える力を養うことにある。1955年に48歳ほどであった地球上の人間の平均寿命は2015年になり71歳に達した。60歳以上の高齢者人口は1950年に約8%であったものが、このままいけば2050年までに21%に達すると推測されている。高齢化社会の最先端に立つ我々が、いかに自らの課題を直視し、あるべき社会を実現していくかということに、今世界が注目していると言っても過言ではないだろう。
 1980年代以前の日本において地域高齢者の介護予防の社会的重要性は十分に認識されていなかったが、1990年松林・奥宮らの手によって高知県香北町在住高齢者を対象に健康長寿計画が推進された。ここで行われたフィールド医学研究は高齢者の健康を精神・身体・社会の関連の中で評価し、毎年追跡介入することにより、加齢に伴う能力の衰退の予防に貢献する国際的にも初めての老年医学的地域悉皆研究であった。この計画により大学、保健所、町行政、住民組織による協働体制が構築され、運動教室、認知機能低下高齢者に対する文化教室、家庭血圧測定、専属看護師による定期的な訪問看護などの取組みが実施された。介護保険導入前の十年間で香北町女性の平均寿命は4.4歳(全国平均: 2.6歳)の伸びを示し、高知県の旧53ヵ町村で首位となり、日常生活動作の自立度は、当初の71%から85%にまで上昇し、高齢者1人あたりの年間医療費も抑制された。土佐町で継続されているフィールド医学研究の現状と課題を皆さんと共有したい。
 実習では、様々な人生経験を積んだ地域に暮らす高齢者と直に接していただくことになる。未曾有の超高齢社会の真っ只中で、次世代を担う皆さんや我々、高齢者の方々が一緒に学び合い、生活の場に根ざしたあり方を模索することは、極めて重要なのではないだろうか。
Course Goals 超高齢社会の現状を体感し、地域に暮らす人々の立場から考える力を養うこと。
Schedule and Contents  期間: 令和3年8月22日~27日

 場所: 高知県土佐町(合宿形式)

 内容: 医師、保健師、教員らの指導のもとに土佐町在住の75歳以上の高齢者を対象にインタビュー及び医学検診を実習する。宿舎では、東京女子医科大学や高知大学から参加する学生や教員らと共にディスカッションを行う予定である。
Evaluation Methods and Policy 実習の状況及びレポートを総合的に勘案して評価を行う。詳しくは授業中に説明する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 令和3年5月に説明会及び6月に京都の有料老人ホームでの予備実習を予定しています。
説明会については、なるべく履修者の都合に合わせて日程を調整したいと考えております。
References, etc. ブータンの小さな診療所, 坂本龍太, (ナカニシヤ出版), ISBN:9784779508974
生老病死のエコロジー, 奥宮清人, (昭和堂), ISBN:9784812210673
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