Economics I

Numbering Code U-LAS06 10007 LJ43 Year/Term 2021 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Mon.2/Mon.3
Instructor name DAIKOKU KOUJI (Graduate School of Human and Environmental Studies Professor)
Outline and Purpose of the Course 規格化された経済学をそのまま祖述するのではなく、経済学の歴史を、おもに貨幣という視角から通覧することによって、経済学への導入を図る。経済学の歴史を通覧すると、マルクス経済学と近代経済学の2つだけでなく、学派の数だけ3つも4つも、あるいはそれ以上に理論が存在することを思い知るであろう。しかしこのことは、理論が時代と地域の特殊性に制約されるという、ありふれた相対主義を意味するわけではない。この講義では、経済学の隣接諸分野をも射程に入れて、異分野にまたがる初学者を経済学に導きいれる工夫をする。それと同時に、経済学のあらたな対立軸を模索することを試みたいと思う。前期の経済学Ⅰでは、経済とは何か、経済人とは何か、貨幣とは何か、という本質的問いを古典古代にまで遡って追究する。

Course Goals 教科書化された既成の経済学の断片的知識を習得するのではなく、経済とは何か、貨幣とは何か、資本主義とは何かという本質を問う姿勢を身につける。前期はおもに、古代・中世にまで遡ることによって、経済(オイコノミア)の源流=本質を探ることを目指す。
Schedule and Contents 以下のようなテーマについて、各1~2回で考察する。

1.経済学の方法
   考古学と系譜学
    (単線的な歴史観を相対化する)
   共和主義研究、経済人類学、世界システム論
    (古代的なものの意義を確認する) 
   貨幣数量説と貨幣的経済理論
    (貨幣の二元性を浮き彫りにする)
 
2.アリストテレスと貨幣の無限
   シュンペーターとマルクス
    (両者の貨幣理論を比較する)
   プラトン
    (表券主義的貨幣観を検討する)
   アリストテレス
    (金属主義的貨幣観を検討する)

3.中世の経済思想
   トマス・アクィナス
    (公正価格と高利反対について検討する)
   オレームとコペルニクス
    (鋳造貨幣論と地動説の照応を発見する)
   グレシャムの法則
    (貨幣の二元性を再確認する)

4.重商主義と貨幣の資本機能
   重金主義
    (グレシャムの法則から価格革命への移行を説く)
   貿易差額主義
    (富としての貨幣から資本としての貨幣への移行を説く)
   紙幣重商主義
    (信用創造の先駆をローに即して説く)

なお、必ずしも上記計画通り進まない場合がある。
(授業回数はフィードバックを含め全15回とする)
Evaluation Methods and Policy 前期試験の成績による。
Course Requirements 経済学Ⅱ(大黒担当)の連続した履修が望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 比較的早い時期に、経済学史を通覧した簡便な本を通読しておくことが望ましい。経済学史上の古典を一つ選び、講義の進行とともに読み進めると学習効果が上がる。
References, etc. 模倣と権力の経済学:貨幣の価値を変えよ(思想史篇), 大黒弘慈, (岩波書店), ISBN:978-4000253208
マルクスと贋金づくりたち:貨幣の価値を変えよ(理論篇), 大黒弘慈, (岩波書店), ISBN:978-4000253215
 その他、授業中に適宜紹介する。
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