Advanced Sociology I

Numbering Code U-LAS04 20028 LJ45 Year/Term 2021 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year All students Target Student For all majors
Language Japanese Day/Period Fri.5
Instructor name SUGA YASUHIRO (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course ・講義テーマ
 社会倫理・文化的価値の根底にある、みえない文化のみえない呪縛:現代社会における人間と人と人との関係性

・講義概要
 人間を語ることとは社会を語ることです。社会を考察することとは人間を考察することです。ちなみに「社会を構成する最小単位とは?」と問われたとき、多くは「個人」と答えるでしょう。しかし、一見そう思えますが、この講義に関する限り、社会の最小単位とは「関係」です。そして社会における様々な関係性は現代という、時の文化の影響下にあります。と同時に、さまざまな関係性の総体やそうした関係性に関与する言説のあり方や変化が新たな文化を生成します。
 本講義では、現代社会の仕組み(政治・経済・文化)が人間にもたらすもの、具体的には社会における倫理観や価値観、「関係」と「文化」との相互作用の社会人間学的基盤の一端を明らかにすることを目的としています。
Course Goals  規範と欲求は人間と社会との相互作用の根底ですが、社会の側に位置する規範とは分析対象とするものであって、「~すべき、~ねばならない」といったような、社会現象を「規範的に」語る道具ではありません。また欲求とは人間に「自然に」備わったものではなく、社会的に構成されるものです。規範や欲求は世の中に蔓延するさまざまな言説の中に巧妙に潜んでいます。そうした点を見極め、眼前の社会現象を視るまなざしを獲得してください。
Schedule and Contents 以下は対面授業の場合です。オンライン授業をしなければならない場合は、資料の関係上、内容も大幅に変更されます。

01. シラバスを参照しつつ講義全体をレビュー する
02. 本年度の試験問題を提示し、留意点を解説する
03. 言説の塊としての文化、言説を提供する現代社会の構造と文化的状況を概説する
04. 社会における関係性・社会構造への言説の影
05. 人と人との関係を「交換」という視点からみる -〈曖昧さ〉の光と影
06. 交換関係と言説のトラップ
07. 欲求と規範をめぐるドラマ:倫理・価値がもたらすものの相克
08. 自己言及のパラドックス
09. ボキャブラリーと他者からの認証
10. 怨み、憎しみ、ルサンチマン:語りと社会変動・文化変動
11. ルサンチマンと価値の逆転 -その皮肉、その存在意義
12. 中途半端なルサンチマン、中途半端な価値の逆転
13. 憎悪と自己否定:社会が供給する倫理の結末
14. ハンパな自己肯定、ハンパな自己否定:欲求を煽る社会、欲求を鎮める社会
15. フィードバック
Evaluation Methods and Policy 期末の定期試験(論述)で評価する
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review)  本講義では事前に試験問題を告知するので、常にアンテナを張り、試験の回答に有益と思われる世の中の現象を書き留めておくこと。
 また、復習においては講義内容を速やかに文章化しておくことが望ましい(60分程度)。
Textbooks Textbooks/References 講義を通して使用する「引用集」を事前にアップしておくので、各自でダウンロードした後印刷し、毎回持参すること。
References, etc. 参考書籍は講義中随時指示するが、以下のものをあらかじめ提示しておく。

F. ニーチェ『道徳の系譜』、P. ブラウ『交換と権力』、R. D. レイン『自己と他者』、E. デュルケム『自殺論ー社会学的研究』、柄谷行人『マルクスその可能性の中、心』、宮田光雄『大切なものは目に見えない―『星の王子さま』を読む』
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