文明構造論IVB

Numbering Code U-HUM31 24407 LJ34
U-HUM31 24407 LJ36
Year/Term 2021 ・ Second semester
Number of Credits 2 Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.4
Instructor name Tetsuya Kobayashi (Graduate School of Human and Environmental Studies Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  ユダヤ・キリスト教に由来する黙示録的言説は、古代から現代に至るまで繰り返し現れてきた。「破局を通じた既存の世界の終わり/来るべき秩序の到来」という物語構造をもつこの言説の特徴を明らかにするとともに、黙示録的表象の諸機能を近代ドイツのケースなどの検討を通じて明らかにしていく。
 講義では黙示録文学に見られる「世界の終わり」表象が古代から現代に至るまでどのように現れてきたのかを、当該分野の重要研究書を参照しながら概観する。
 終末論・黙示録・メシアニズム・グノーシスといった類縁的な思想の源流を確認するとともに、近代におけるそうした思潮の「末裔」を、時代のコンテクストの中で検討していく。ナショナリズム、マルクス主義、ナチズムなどに黙示録的表象がどのように現れ、機能しているかを考察する。擬似黙示録的な言説、反黙示録的メシアニズムなど、黙示録と区別されるべき思想の検討も行う。
 基礎知識の教授は講義によって行うが、受講者はレポート作成や発表を通じて、理解を深め、内容について議論を行う。
Course Goals ・黙示録的言説の源流となる古典的テクストについて知り、それぞれの特徴を理解できる。
・現代においても見られる黙示録表象の批判的検討・分析ができるようになる。
・黙示録的言説と親和性の高い思想・文学について知るとともに、それらが現れてくる状況も含めて理解できる。
Schedule and Contents 第1回
・授業概要と、進行方法の説明、発表分担の決定
・黙示録的ナラティヴの基本構造把握
第2~3回
・ユダヤ・キリスト教における黙示録 
・終末論、グノーシス
第4~5回
・黙示録的情念について 忍耐と希望 正義を語るルサンチマン
・D・H・ロレンス『黙示録論』 ファニー・ドゥルーズ『情動の思考』
第6~7回
・中世の千年王国論 ノーマン・コーン『千年王国の追求』
・ユダヤ教における反黙示録思想
第8回
・反ナポレオンと黙示録的言説~ナショナリズムとの親和性
第9~10回
・1848年革命とマルクス
・ニーチェの「末人」と「超人」
第11~12回
・第一次大戦と黙示録
・カール・クラウス『人類最後の日々』擬似黙示録的パロディー
第13回
・「ドイツ革命」と黙示録
・エルンスト・ブロッホの革命的黙示録『トーマス・ミュンツァー』(ヴァルター・ベンヤミン「暴力批判論」との比較)
第14回
・ナチズムと黙示録的表象

第15回はフィードバックに当てる

概ね以上のような構成を考えているが、受講者の関心・進み具合に応じて適宜内容や重点を調整しながら進めていく。
Evaluation Methods and Policy レジュメ発表とレポートによる。成績評価基準の詳細については、授業中に説明する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) ・あらかじめ読むように指示したテクスト(コピーなどを配布する)については、必ず読んでおくこと。
・授業で紹介したテクストを自ら積極的に読んでいくことを推奨。
・発表者はレジュメを用意し、それ以外の参加者も、発表のテーマについての予備知識を得ておく。
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