5131001Philosophy (Special Lectures)

Numbering Code G-LET01 65131 LJ34 Year/Term 2021 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name sakagibara tetsuya (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  現象学は20世紀初頭にエトムント・フッサールによって創始された哲学だが、その後、ハイデガーやメルロ=ポンティなどによって批判的に継承され、「現象学運動」と呼ばれる一大思想運動となって、現代哲学のみならず、社会学や宗教学、教育学、法学、さらには看護学等、多方面に大きな影響を及ぼした。
 本講義ではその原点に立ち返り、まずフッサールにおける「現象学」という哲学の成り立ちとその概要について講義した後、現象学における根本問題の一つとして、他者経験の問題を取り上げる。この問題に関するフッサールの基本的テクストの一つである『デカルト的省察』第5省察のドイツ語での原著講読も授業に取り入れ、他者経験の現象学の深さと広がりについて考察する。
 また時間に余裕があれば、本講義のテーマに関わる現象学の現代的展開の一つである「ケアの現象学」についても概説を行いたい。
Course Goals ・現象学という哲学の基本的特徴とその歴史的成り立ちを理解するとともに、他者理解をめぐって現象学においてどのような考察がなされてきたのかを理解する。
・他者経験に関する現象学の基本文献をドイツ語原著で講読することにより、テクスト読解能力を高めるとともに、他者理解をめぐる哲学的問題について自ら考察できるようになる。
Schedule and Contents 1.現象学への道
2.「現象学」の誕生―『論理学研究』
3.方法の生成
4.超越論的現象学の成立―『イデーンⅠ』(1)
5.超越論的現象学の成立―『イデーンⅠ』(2)
6.発生的現象学への展開―『イデーンⅡ』の問題圏
7.他者経験という問題―共同精神と「他我」問題
8.『デカルト的考察』第5省察の講読(第42~43節)
9.『デカルト的考察』第5省察の講読(第44節)(1)
10.『デカルト的考察』第5省察の講読(第44節)(2)
11.『デカルト的考察』第5省察の講読(第49~50節)
12.『デカルト的考察』第5省察の講読(第51~52節)
13.『デカルト的考察』第5省察の講読(第53~54節)
14.他者経験の現象学の展開(シェーラー、ハイデガー、メルロ=ポンティ)
15.他者理解と自己理解/「ケアの現象学」について
(受講者の関心、理解度等に応じて、内容、進度に変更を加えることがある。)
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業での発言、講読への取り組み等)(50%)とレポート(50%)
Course Requirements 授業の後半でドイツ語原著テクストの講読を行うので、ドイツ語を履修しておくことが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) 前半の講義については、とくに事前の準備は必要ありません。講義後に内容をよく復習してください。
後半のドイツ語原著テクストの講読については、初日の授業で配布されるテクストを十分に予習をして臨んでください。
Textbooks Textbooks/References 講義で使用する資料は授業中に配布する。
References, etc. フッサール現象学の生成 方法の成立と展開, 榊原哲也, (東京大学出版会、2009年), ISBN:978-4-13-016029-2
デカルト的省察, フッサール, (岩波文庫、2001年), ISBN:4-00-336433-3
哲学の歴史第10巻 危機の時代の哲学, 野家啓一(責任編集), (中央公論新社、2008年), ISBN:978-4-12-403527-8, (とくに第Ⅱ章「フッサール」)
医療ケアを問いなおす 患者をトータルにみることの現象学, 榊原哲也, (ちくま新書、2018年), ISBN:978-4-480-07158-3, (とくに第二章「「現象学」とはどのような哲学か」)
その他の参考文献については授業中に紹介する。
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