5431001Ethics (Special Lectures)

Numbering Code G-LET06 65431 LJ34 Year/Term 2021 ・ Intensive, First semester
Number of Credits 2 Course Type special lecture
Target Year Target Student
Language Japanese Day/Period Intensive
Instructor name KANZAKI NOBUTSUGU (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 環境倫理学は1960年代からの環境危機への一つの対応として、1970年代に学問領域として成立した。環境問題に対して提案される解決としても、倫理学としても奇妙なところがあり、何でこのような理屈をひねり出さなければならなかったのか理解しがたいという評価を受けることがある。この集中講義では環境倫理学の変なところを、それが必要と考えられた背景や状況から理解するとともに、環境倫理学がポテンシャルとして持っていた倫理学として面白い要素だけを救い出したい。これに加えて、気候変動や持続可能性という現在の危機の時代における倫理学がどのようなものでありうるかについても検討を行う。
Course Goals ・環境倫理学の重要な論点について、状況的背景も含めて理解する
・その上で、関連する議論について哲学的かつ批判的な検討を行うことができる
・上記の知識と批判的思考に基づいて自分の見解を展開し、倫理学的なディスカッションを行うことができる
Schedule and Contents 二回の講義と一回のディスカッションからなる三回の授業で一つのテーマを扱い、全体で五つのテーマを扱う。基本的に以下の内容で行うが、順序等は調整する可能性がある。

1-3回 「技術的解決と倫理的解決」
キーワード; techno-fix、非人間中心主義、 環境倫理の必要性はあるか?

4-6回 「アルド・レオポルド「土地倫理」を全部読んでみる」
キーワード; 道徳的被行為者の範囲、保全

7-9回 「リチャード・ラウトリーとヴァル・ラウトリーという環境倫理学において失われた何か」
キーワード; 「新しい倫理の必要性はあるか?」、'Fight for the Forest' 事件、「クロコダイルの眼」

10-12回 「自分の動機と他人の動機」
キーワード; 環境プラグマティズム、集合的行動、保全心理学、フューチャー・デザイン

13-15回 「環境倫理学における研究者の倫理」
キーワード;アクティヴィズム、超学際的研究、ステークホルダー、よそもの
Evaluation Methods and Policy ディスカッション参加度(75点)、レポート(25点)
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 受講前に、参考書に挙げたロックストロームたちの本を読んでみてください。現在の持続可能性に関する議論の概略を理解するのに役に立ちます。

ロナルド・サンドラーのテキストは、環境倫理学の教科書として最もバランスのとれた記述がなされているものの一つです。

この授業で扱う環境倫理学の歴史などについては、あらかじめデイル・ジェイミソンの次の動画の講義部分を見てもらうのが全体像の把握につながると思います。
Dale Jamieson "Does Environmental Ethics Have a Future?"
https://www.youtube.com/watch?v=UqxobgkU_ig
References, etc. 小さな地球の大きな世界 プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発, ロックストローム&クルム, (丸善出版, 2018), ISBN:4621303023
Environmental Ethics: Theory in Practice, Ronald Sandler, (Oxford Univ Press, 2017), ISBN:0199340722
追加の資料などがある場合には、集中講義期間前に倫理学研究室を通じて受講者に通知するか、授業中に紹介する。
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