Public Administration - Special Lecture

Numbering Code G-LAW10 8A901 OJ42 Year/Term 2021 ・ First semester
Number of Credits 2 Course Type lecture and seminar
Target Year Master's students Target Student
Language Japanese Day/Period Tue.5
Instructor name MUTOU HIROSHI (Graduate School of Law Visiting Professor)
Outline and Purpose of the Course  国土交通政策の個別分野を例にとり、国の行政の現場で行われる、政治、メディア、業界、消費者などとの政策の調整過程を紹介する。講師の公務員経験の中から、係員から次官までの各職務において、どのような調整が行われて政策が成立してきたのかを見ることによって、官民と政官の役割の変化をたどり、現在果たしている公務員の機能について理解を深めることを目的とする。その際に、行政改革や規制緩和、省庁再編、公務員制度改革、政治改革を経て公務員の行動様式がどのように変化してきたのか、その役割が変わったのかなど、現場に即した事例を紹介して、図式的に語られる公務員像の修正を試みる。
Course Goals 国の政策調整の多様性を理解し、政策形成の当事者となる能力を身につける。
Schedule and Contents 第1回 事務次官の仕事 
 次官の役割を一年間の仕事から説明する。事務次官等会議の実態、党幹部など国会議員や知事、経済団体や所管する業界の幹部、記者、労働組合などとの日常のやり取りを紹介するとともに、省内の意思決定へのかかわりを説明する。
第2回 国鉄改革
 国鉄の役割と経営破綻から分割民営化までの歴史を説明する。巨大経営体の抜本的な改革がどのようにして実現できたのかを、財界と政権の関係、与党内の調整過程、国会における審議から説明する。その後のJRの課題についても説明する。
第3回 インフラ担当官庁としての国土交通省の役割 
 社会資本とは何か、国家予算における公共事業予算の推移と予算の折衝過程を説明する。公共事業批判の論点と社会資本整備の効果と執行の工夫を見て、今後の公共事業の在り方を考える。
第4回 国土交通行政と行政改革
 行政改革の歴史を見ることによって官民の役割の変遷を説明する。規制改革の目的と効果を道路運送事業を例にとって、行政と企業の関係や規制の現場で何が変わったのかを説明する。
第5回 観光行政
 観光産業を概観するとともに、観光行政の変遷を説明する。インバウンド拡大の背景と効果、取組体制と政策の内容、地域における取り組みの実態を説明する。あわせて世界の国際観光体制を見る。
第6回 幹線交通行政
 国際交通市場における日本企業の位置づけを見る。国内交通の陸海空の機関分担の変遷と整備財源をめぐる総合交通体系論を説明する。高速道路と新幹線の整備と経営の実態を財源とともに説明する。
第7回 物流行政
 産業物流と消費者物流の実態を見る。海運、造船、港湾行政の変遷を説明する。あわせてトラック輸送の課題やロジスティックの現状、アマゾンが日本にもたらした影響を説明する。
第8回 国土政策と地域交通行政 
 国土総合開発計画と形成計画の変遷を見る。都市政策と地域政策、特に地域交通政策の現状と課題を説明する。あわせて交通サービスの改善投資、自動運転、MaaSなどAI活用の現場を説明する。
第9回 航空行政 
 国の運営する空港管理と航空管制の現場行政と羽田空港など航空容量の拡大の工夫を説明する。空港整備の公共事業行政と整備財源や経営の民営化を説明する。あわせて成田空港問題について説明する。
第10回 航空行政その2
 航空事業行政の変遷、規制緩和と競争促進による効果、事業規制の現場の変化、安全規制の方法などを説明する。あわせて国際航空関係の仕組みと航空交渉の実態を説明する。
第11回 国土交通行政の国際展開
 国際担当審議官の仕事と総理など首脳外交の現場を紹介する。外務省と各省の関係、国土交通関係インフラ輸出の取り組みと意義、今後の方向を説明する。国際機関における日本の役割を説明する。
第12回 メディアとのかかわり
 行政が対応するマスメディアとネットワークメディアの現状を紹介する。記者クラブルールと記者会見の対応、危機管理の実態を説明する。政策広報の方法とその効果を説明する。
第13回 政治とのかかわり
 国会や与野党と行政の関係を説明する。国会の仕組みと政府が提出する法案の策定にかかわる法制、与党調整、国会答弁作業を紹介する。政治改革による権力の変遷、政と官の役割の変遷を説明する。
第14回 国家公務員の仕事の評価
 公務員制度改革、省庁再編、倫理法による公務員の行動様式の変化を見る。定員管理や人事管理の仕組みと実態を説明する。あわせて人事の実態、公務員の待遇、職場環境を紹介する。
第15回 フィードバック
 メールにより実施する。
Evaluation Methods and Policy 平常点(授業への出席と質疑状況)及び数回のレポートにより総合的に判断する。
法学研究科が定める成績評価の方針に従って到達目標の達成度を評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業中に指示する。
References, etc. 授業の前に、参考資料のURLと参考図書をPandAに掲載する。授業当日は参考資料を参照しながら講義する。
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