Theory and method of student guidance and Career Guidance I

Numbering Code U-EDU01 21009 LJ47 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.4
Instructor name HASEGAWA YUTAKA (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course 【テーマ】現代社会における生徒指導・進路指導・キャリア教育のあり方
【概要】
 変動著しくハイリスクな現代社会において、子ども・青年の学力や人格を形成する営みは容易ではない。子どもたちも自らの成長・発達の過程で様々な願いを抱き、未来への展望を育む一方、個人や社会が抱える諸課題・問題を前に悩み、また葛藤しながら生活している。
 生徒指導は家庭や地域、学校において生活する子ども・青年の一人ひとりのリアルな姿を踏まえつつ、主に学校において生徒の人格を尊重し個性を伸ばし、この社会で生きていくための社会的資質や行動力を高める取り組みである。生徒指導はまた子ども・青年自身が将来の進路を選択・計画する能力を育てる組織的・継続的な営みとしての進路指導、ひいては学校から社会への移行に向けた社会的・職業的自立に必要な資質能力を育むキャリア教育と密接不可分の関係にある。
 授業では、子どもの発達上、教育上の課題と生徒指導・進路指導・キャリア教育のあり方について、いじめや不登校、暴力・非行等の人間関係をめぐる問題状況とそれに対する指導・援助・相談等、また生徒自らの進路選択や将来の生き方・職業に関わるキャリア育成や市民的自立等に係る事例等を取り上げて考察する。また社会の現況等を踏まえつつ、受講生の教育体験を交流し、意見発表やグループ討論、小課題等を通じて理解を深める。なお、コロナ禍が継続する中にあっては、オンライン形式も活用した授業を行うなど、授業形態や進行等に変更がありうる。
Course Goals ・生徒指導・進路指導・キャリア教育の位置づけやその意義、原理について理解する。
・子ども・青年の現状や発達上・教育上抱える課題や多様に生起する問題について、時代や社会の状況を踏まえて理解しつつ、全体的また個別的な指導や援助のあり方・考え方の理解を深める。
Schedule and Contents 第1回 :生徒指導とは何か―その意義と役割
第2回 :教育課程上の生徒指導の位置づけ―教科等各領域との関連
第3回 :生徒指導の原理と変遷―自立・自治・管理
第4回 :思春期・青年期の発達とその課題―個と集団の指導・援助のあり方
第5回 :集団づくりと生徒指導―学級・学年・生徒会・部活動と指導組織体制
第6回 :いじめ問題と生徒指導―定義の変遷と対応の視点を中心に
第7回 :暴力・非行問題と生徒指導―校則、教師の懲戒権、体罰問題に焦点をあてて
第8回 :不登校・中途退学と生徒指導―進路指導・キャリア教育の観点を含めて
第9回 :生徒指導上の現代的課題―インターネットや性、薬物乱用、児童虐待等への対応
第10回:進路指導・キャリア教育の教育課程上の位置づけ
第11回:資質能力の形成と進路指導・キャリア教育
第12回:職場(職業)体験・インターンシップ・社会貢献活動等の事例検討
第13回:進路選択・キャリア形成におけるガイダンスとカウンセリング
第14回:社会的・職業的自立に向けた自己評価、適性理解、選択決定への指導・援助
第15回:期末レポート試験
第16回:フィードバック 生徒指導・進路指導・キャリア教育の課題と展望
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
 ① 授業内での発言やグループ討論の様子、小課題の提出、および② 期末レポート試験、①、②を50%、50%として、総合的に評価する。

【評価方針】
 到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements 教育学、教育心理学の基礎理論に関わる講義等を受講済であることが望ましい。
Study outside of Class (preparation and review) ・教科書に指定したものは、あらかじめ関連サイトからダウンロードして、授業の予復習に役立てること。特に授業時に、次回のテーマを示したり課題を出したりするので、教科書・参考書等を活用して臨むこと。授業途中の小課題や期末レポート試験に際しても、これらを参照、活用すること。
・いじめや不登校等の問題・現象から、生き方・キャリア形成といった社会的、職業的自立の課題は、現代社会の実際と常に深く結びついていることから、子どもをめぐる社会状況や学校事件等に常に関心を持ち続けること。受講に際しては、具体的な問題状況等に関するニュース、メディア等の報道等からあらかじめ事例等を押さえておくこと。授業内での討論の議題としたり、小課題のテーマとすることがある。
Textbooks Textbooks/References 生徒指導提要, 文部科学省, (2010年), https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1404008.htm からダウンロード可能。ぜひDLするなどして、授業期間中に一読をしてほしい。
生徒指導リーフ シリーズ, 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター, https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div09-shido.html からダウンロード可能。
生徒指導支援資料 シリーズ, 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター, https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div09-shido.html からダウンロード可能。
「キャリア教育」資料集 最新年度版, 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター, https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div09-shido.html からダウンロード可能。
キャリア教育リーフレット, 国立教育政策研究所生徒指導・進路指導研究センター, https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div09-shido.html からダウンロード可能。
適宜、プリント教材・資料を配布する。
References, etc. 生活指導 改訂版, 折出健二編著, (学文社,2014), ISBN:9784762024696
生徒指導・進路指導 (教職教養講座第10巻), 大山 泰宏編著, (協同出版,2018), ISBN:9784319003327
権利としてのキャリア教育, 児美川孝一郎, (明石書店,2007), ISBN:9784750325590
キーワード 生徒指導・教育相談・キャリア教育, 小泉令三他編著, (北大路書房,2019), ISBN:9784762830631
上記のほか、授業内でも紹介する。
Related URL https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1404008.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/index.htm
https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/career/index.htm
https://www.nier.go.jp/04_kenkyu_annai/div09-shido.html
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