Basic Seminar on Philosophy of Education I

Numbering Code U-EDU01 20106 SJ47 Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits Course Type topics seminar
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.4
Instructor name HIROSHE YUUZOU (Graduate School of Education Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  本基礎演習は、教育哲学・思想・人間形成論の基礎的内容について考察することで、それらの分野の研究内容を理解し、そこでの研究手法、また議論と考察の仕方を身につけることを目的としている。
 教育哲学・思想・人間形成論は、子ども・人間の生き方を問題にするとともに、絶えずこの世界に生きる中で自らの生を問い直し、現実に対峙する人間の形成を問うものである。そのような観点から、(1)ニヒリズムと幸福、(2)道徳と教育、(3)世界市民的教育、(4)多様な生への配慮としてのオルタナティブ教育、という4つの点から、子どもと人間の形成、そしてそれらに関わり合う教育について考察することをめざす。
  
Course Goals ・教育哲学・思想や人間形成論の研究手法を理解する。
・教育哲学・思想や人間形成論の基本的な文献を読解し、その内容について報告・議論を行うことができる。
・この現実世界に生きる人間の人間形成について、批判的に考察することができる。
Schedule and Contents  本基礎演習は以下の通り進める予定であるが、受講者の関心や理解度の応じて、順序や内容を変更することがある。また各テーマの最終回には、グループ・ワークで深めたことについてのグループ・プレゼンテーションを行うことで、議論を深める。

第1回 オリエンテーション
〔ニヒリズムと教育〕
第2回 ニヒリズムと幸福についての文献読解・討論
第3回 ポストモダンと現代の教育についての文献読解・討論
第4回 グループ・プレゼンテーション(1)
〔道徳と教育〕
第6回 道徳と教育についての文献読解・討論
第7回 信頼についての文献読解・討論
第8回 グループ・プレゼンテーション(2)
〔世界市民的教育〕
第9回 世界市民的教育についての文献読解・討論
第10回 地理的人間形成についての文献読解・討論
第11回 グループ・プレゼンテーション(3)
〔オルタナティブ教育〕
第12回 オルタナティブ教育についての文献読解・討論
第13回 シュタイナー教育についての文献読解・討論
第14回 グループ・プレゼンテーション(4)
第15回 フィードバック
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】 授業中の議論への貢献度(議論への参加とグループ・プレゼンテーション)(70%)、および報告レポート作成の達成度(30%)に関する総合的な評価とする。
【評価方針】 到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 本基礎演習において分担するテキストを関連資料を参考にしつつ読み進め、グループ・プレゼンに向けたグループでの共同作業(内容の検討、発表・報告の準備、原稿の作成など)を行う。
References, etc. 信頼を考えるーリヴァイアサンから人工知能まで, 小山虎(編), (勁草書房、2018年)
検証 日本の教育改革, 南部広孝(編) 京都大学大学院教育学研究科教育実践コラボレーション・センター (監修), (学事出版、2021年)
経済成長がすべてかーデモクラシーが人文学を必要とする理由, ヌスバウム, (岩波書店、2013年)
幸せのための教育, ノディングズ, (知泉書館、2008年)
実存主義克服の問題ー新しい庇護性, ボルノウ, (未来社、1969年)
シュタイナー教育100年ー80カ国の人々を魅了する教育の宝庫, 広瀬俊雄・遠藤孝夫・池内耕作・広瀬綾子(編), (昭和堂、2020年)
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