Sociology III

Numbering Code U-EDU03 33029 LJ45 Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Thu.3
Instructor name MIZOGUCHI YUJI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course この講義では、社会調査や官庁統計などで得られたデータ(数量的データ)を分析する際に必要となる、基礎的な統計学の知識(記述統計)を教えます。具体的には、数量的データの特徴とその作成方法について簡単に解説した上で、一変数の情報を記述する方法(度数分布表、代表値、散布度の指標、ジニ係数、箱ひげ図など)、二変数間の関係を分析する方法(クロス集計表、相関係数、回帰分析など)を解説していきます。なお、本講義は社会調査士科目Cに対応する科目です。
Course Goals 本講義の到達目標は以下の4つです。
01.数量的データの特徴とその分析方法を理解する
02.一変数の情報を適切に記述する方法(度数分布表、代表値、散布度の指標など)を理解する。
03.二変数の関係を適切に分析する方法(クロス集計表、相関係数など)を理解する。
04.1~3をつうじて、統計分析を含んだ情報(マスコミ・専門論文)を適切に評価できるようになる。
Schedule and Contents 基本的に以下の授業内容を組んでいます。ただし受講生のスキル、理解度に応じて順序や回数を変えることがあります。

1. なぜ統計学を学ぶのか?: 社会調査と統計分析、市民的教養としての統計学
2. 量的調査法の基本発想: データの縮減、量的調査と統計学の関係
3. データの縮約I: 度数分布、ヒストグラム
4. データの縮約II: 平均値、中央値、最頻値、分散、標準偏差、四分位偏差
5. 分布を比較する: 標準化、偏差値、ジニ係数、箱ひげ図
6. 量的調査の方法: 調査票とデータセットの作成
7. 既存統計資料の活用: 収集方法と読み方
8. データの種類: 数量データ、カテゴリカルデータ、順序カテゴリカルデータ
9. 2つの変数の関係を分析するI:二重クロス集計表、オッズ比、ファイ係数、クラマーのV
10. 2つの変数の関係を分析するII:散布図、相関係数、ピアソンの積率相関係数
11. 2つの変数の関係を分析するIII:単回帰分析
12. 2変数の関係を分析するIV: 変数間の関連の意味、相関関係と因果関係
13. 擬似相関と変数の統制I: 疑似相関、変数の統制、三重クロス集計表、偏相関係数
14. 擬似相関と変数の統制II: 因果推論、実験とリサーチデザイン
15. より高度な統計分析に向けて: 推測統計学、多変量解析
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
授業中に出す課題(45点=15点×3回)と期末レポート(55点)で成績を評価します。
【評価方針】
到達目標について、教育学部[大学院科目の場合は、教育学研究科]の成績評価の方針に従って評価します。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) ・Google Colaboratoryを用いた演習を計画しています。Googleアカウントを持っていない方は授業開始前に作成してください。

・スマートフォンに加えてノートPCやタブレット等の情報機器がある程度使いこなせることを前提とします。

・情報機材を教室内からインターネットに接続した状態での受講を求める場合があります。
References, etc. 社会調査法入門, 盛山和夫, (有斐閣), ISBN:978-4641183056
Pythonで理解する統計解析の基礎, 谷合廣紀, (技術評論社), ISBN:978-4297100490
「原因と結果」の経済学, 中室牧子・津川友介 , (ダイヤモンド社), ISBN:978-4478039472
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