Developmental Science(Developmental Psychology)

Numbering Code U-EDU01 21417 LJ12
U-EDU01 21417 LJ46
U-EDU01 21417 LJ63
Year/Term 2022 ・ First semester
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Wed.1
Instructor name MYOUWA MASAKO (Graduate School of Education Professor)
AKECHI HIRONORI (Graduate School of Education Associate Professor)
Outline and Purpose of the Course  生物としてのヒトの脳と心のはたらきが創発・発達する軌跡は、遺伝子、免疫、内分泌系、末梢神経系の生体システムに加え、他者、社会、文化的要因までもが複雑に折り重なって時系列変化するダイナミックな相互作用そのものである。ヒトの発達は、定型―非定型の区分を超えてきわめて多様である。人間科学において、発達の多様性を説明する原理の解明ほど難しいテーマはないが、それを実現するには、遺伝子レベルの要素還元論的アプローチに加え、全体的、システム論的観点からの視点が不可欠である。この講義では、ヒトの脳と心の創発・発達とその生物学的基盤について、基礎となる理論から最先端の科学的知見の紹介を含めて概説する。
 『ヒトとは何か(What is Human Nature?)』この問いを根幹にすえ、ヒトらしい脳と心の発達に不可欠となる養育者をはじめとする他者との関係、学習・教育のありかたを自ら考察する力量を身につけてもらいたい。
Course Goals ① ヒトの脳と心の創発・発達に関連する外的及び内的要因に関する知識を身につけ、適切な環境、教育とは何かを思考する力量を身につける。
② ヒトは胎児期から生涯にわたり発達し続けるという生涯発達の観点から、それぞれの時期に特徴的な脳と心の機能に関する最先端の知識を身につけることで、その時系列的関連を考察する力量を身につける。
Schedule and Contents 第1回: 導入
第2回: ヒトの脳と心の創発・発達の基礎理論
第3回: 運動・感覚・認知
第4回: 言語・コミュニケーション
第5回: 社会性
第6回: 学習・動機づけ
第7回: 発達障碍
第8回: 多様性
第9回: ヒト特有の知性の創発・発達の生物学的基盤(1)
第10回:ヒト特有の知性の創発・発達の生物学的基盤(2)
第11回:脳発達の感受性期
第12回:アタッチメント(愛着)の科学的理解
第13回:感情はどのように創発するか
第14回:親性(親として適応的な脳と心)の発達
第15回:フィードバック
Evaluation Methods and Policy 【評価方法】
平常点(コメントカードの提出 50%)およびレポート試験(登録者多数の場合は試験 50%)

【評価方針】
到達目標について、教育学部・教育学研究科の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements 出席率が6割未満のものは、評価対象とならない。
Study outside of Class (preparation and review) 【予習】参考図書のうち、いずれか1冊を読み込んでおく

【復習】参考図書内から、授業で取り上げたテーマに該当する部分を見出し、図書内で紹介されている関連情報と結びつけながら理解を深める
(わからない部分があれば、教員に積極的に質問に来てください)
References, etc. ヒトの発達の謎を解く―胎児期から人類の未来まで, 明和政子, (ちくま新書)
感情とはそもそも何なのか, 乾 敏郎, (ミネルヴァ書房)
生命知能と人工知能, 高橋宏知, (講談社)
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