Introduction to Sociology of Education II

Numbering Code U-EDU03 23021 LJ45
U-EDU03 23021 LJ47
Year/Term 2022 ・ Second semester
Number of Credits Course Type Lecture
Target Year From 2nd to 4th year students Target Student
Language Japanese Day/Period Mon.5
Instructor name OOTA HIROKI (Part-time Lecturer)
Outline and Purpose of the Course  社会変動の著しい現代では、子どもの生育環境が大きく変貌し、かれらの価値観や行動様式、生活習慣などが従来とは異なる様相を呈するようになってきた。これに伴い生じた新たな教育課題によって、学校の役割や教師の指導のあり方も方向の転換を迫られている。これからの教育の担い手には、新しい局面に対して他者と協働しつつ柔軟に対処できる能力が求められており、そのためにも、社会の変容とその影響のもとで形づくられた教育の現実を広く理解しておくことは重要である。
 本授業では、教育社会学の基礎的な理論や概念をふまえつつ、社会の変化が教育のあり方にいかなる影響を及ぼすのかといった、社会と教育との関係をテーマに講義をおこなう。そして、子どもの変容とそれに付随した教育課題、近年の教育政策や教育動向をおさえた上で、学校や教師における新たな役割と今後求められるべき学校像、教師像について考察する。
Course Goals 1.教育社会学の基礎的な理論や概念に立脚して、社会の変化が教育にもたらすさまざまな影響を自ら説明できるようになること。
2.現代における子どもの変容とその社会的背景をふまえながら、新たな学校の役割や教師の指導のあり方を理解し、説明できるようになること。
3.多様な教育課題を把握した上で、学校安全や学校の地域連携といった新たな教育動向を理解し、今後求められる学校像や教師像を主体的に考察できる力量を身につけること。
Schedule and Contents 授業計画
第1回:イントロダクション-教育社会学の考え方と方法論-
第2回:学校と社会化(1)-社会化の担い手としての学校とその意味-
第3回:学校と社会化(2)-学校生活の特徴と「かくれたカリキュラム」-
第4回:教育の選抜機能(1)-近代学校の特質と業績主義社会の出現-
第5回:教育の選抜機能(2)-教育の大衆化と現代における業績主義-
第6回:教育と選抜機能(3)-教育における不平等と経済的・文化的再生産論-
第7回:学校組織と文化(1)-学校による社会統制と学級の秩序維持問題-
第8回:学校組織と文化(2)-官僚制組織としての学校と現代の学校改革-
第9回:学校組織と文化(3)-「開かれた学校」論の背景と地域連携・協働の意義-
第10回:学校組織と文化(4)-リスク社会の到来と求められる学校安全-
第11回:教職と教員文化(1)-教師の仕事の特性と多忙化・バーンアウト問題-
第12回:教職と教員文化(2)-子どもの現代的課題と教師の指導役割-
第13回:教職と教員文化(3)-現代の学校改革と求められる教師像の変容-
第14回:社会変動と教育(1)-教育病理の出現・変遷とその社会的背景-
第15回:社会変動と教育(2)-現代における教育改革の潮流とその課題-
Evaluation Methods and Policy 定期試験(50%):授業での学習内容を着実に理解し、それを適切に表現できたか。
小レポート(20%):授業内容に関わるテーマについてよく調べ、自分の考察を論理的に述べることができたか。
毎授業での課題(コメントペーパー)(30%):授業内容をふまえて、自分の意見を明確に述べることができたか。
到達目標について、教育学部の成績評価の方針に従って評価する。
Course Requirements None
Study outside of Class (preparation and review) 授業の内容については、配布資料にある参考文献などを用いて、復習してください。また、小レポートを複数回課しますが、授業内容をふまえつつ、テーマについて各自でよく調べた上で取組んでください。
Textbooks Textbooks/References 毎回、資料のプリントを配布する。
References, etc. 新版 教育社会学を学ぶ人のために, 石戸教嗣編, (世界思想社)
教育文化を学ぶ人のために, 稲垣恭子編, (世界思想社)
改訂版 学校システム論, 竹内洋, (放送大学教育振興会)
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