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現在位置: ホーム シラバス集(2017年度) 総合生存学館 心の哲学-比較思想と実践的活用- 心の哲学-比較思想と実践的活用-

心の哲学-比較思想と実践的活用-

シラバスID g_is_212
開講年度・開講期 前期
授業形態 講義
対象回生 2,3回生
対象学生 Graduate
使用言語 日本語及び英語
曜時限 火1
教員
  • Deroche, Marc-Henri(総合生存学館)
授業の概要・目的 本講義では、心という概念、あるいは日本の哲学者である和辻哲郎が説いた「心身」を通して、自己の知という根本的なテーマについて考察する。アジアの哲学の中でも特に仏教、西洋哲学、そして認知科学における現代の研究を資料として、セルフマネージメントがいかに回復力と人生の質を高めつつ、人類の生存にとって基礎的な重要性を担っているのかについて文化横断的に検討する。

「智慧への愛」(philosophia)という定義そのものをはじめとし、我々人類の状態、性質、課題と可能性、様々な伝統における種々の認識方法と心身技法について学ぶ。特には、現在「マインドフルネス」の名のもとで科学的に研究され、世俗的環境の中で応用されているあらゆる古代アジアの技法について批判的かつ実践的に検討する。これらを大きな哲学的枠組みのうちに置き、自覚の発展、人類の相互理解と能力開花、倫理的な問題の検討、そしてより効果的な振舞いを促進するために、総合生存学の一部として刷新的な方法論について考察する。

「聞・思・修」の教授法に即して、各回主にテーマごとの講義を行い、議論や自己内省、また実践的な修練方法も行っていく。
到達目標 自覚と心身技法に関する明確な哲学的概念を理解することで、人生における自らの哲学とセルフマネージメント能力を育む。
授業計画と内容 1. イントロダクション:東洋と西洋における「智慧への愛」(philosophia)
2. 人類の状態についての考察
3. 苦と向かい合う:回復力の向上と人類の能力開花
4. 認識方法と心身技法の分類
5. 今この瞬間に集中するための修練
6. 意図と注意力、「マインドフルネス」と気づき
7. 体と心をつなぐものとしての呼吸
8. 体と感覚
9. 気分と感情
10. 心と思考
11. 自己と他者:共感と「ハートフルネス」
12. 我と無我:自己中心主義の根源についての考察
13. 人類の相互理解と利他的行為
14. 自覚と行動:経験の流れ
15. まとめとフィードバック

(スケジュールは変更の可能性あり)
成績評価の方法・観点及び達成度 平常点とレポートにより評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 指定した学術論文の講読とレポートの作成が必要である。
教科書
  • 印刷資料を配布する。
参考書等
  • What is Ancient Philosophy?, Hadot, P. (Translated from the French by Michael Chase), (Belknap Press of Harvard University Press, 1995),
  • Mindfulness. Diverse Perspectives on its Meaning, Origins and Applications, Williams, J. M. G., Kabat-Zinn (eds.), (London and New York: Routledge, 2013),
  • Cambridge Handbook of Consciousness, Zelazom, P. D., Moscovitch, M., and Thompson E. (eds.), (Cambridge and New York: Cambridge University Press, 2007),
  • 仏教瞑想論, 蓑輪 顕量, (春秋社、2008年),
  • インドと西洋の思想交流, 中村 元, (春秋社、1998年),