現在位置: ホーム シラバス集(2018年度) 公共政策大学院 事例研究 CS 国際開発・支援実務

CS 国際開発・支援実務

シラバスID g_gov_842
開講年度・開講期 前期集中
授業形態 講義・演習
対象回生 1・2回生
対象学生 Graduate
使用言語 日本語
曜時限 集中 集中講義
教員
  • 長谷川 基裕
授業の概要・目的 第二次大戦後、戦後賠償を基本概念として出発した日本の政府開発援助(ODA)は、自国の経済・社会開発経験の共有を基に、多くの途上国において様々な分野での発展に貢献してきた。今日、支援してきた一部の国々は新興国と呼ばれる程に成長するなど、日本のODAは、経済的及び外交上にも成果を挙げ、その期待と重要性は益々高くなってきている。しかし一方では、国境を越える地球環境問題が顕在化するなど、日本のみならず国際社会は、対処すべき新たな課題に直面している。そのような中、2015年に開催された国連サミットにおいて「持続可能な開発のための2030アジェンダ(SDGs)」が採択され、現在、国際開発・支援(以下、国際開発協力)として国際社会が取り組むべき目標と認識されている。

SDGsへの貢献は、日本のODAにとっても今後取り組むべき総合的な目標となっており、様々な活動が行われている。本授業では、国際開発協力の歴史的経緯や援助潮流など、ODAの仕組み等の基礎を学んだ後、これまで長谷川が関わってきた国際協力プロジェクトのうち、特に地球環境問題(自然環境保全)への取り組みに焦点を当て、「持続可能な開発」を可能とするには、どのような考え方/概念、具体的にどのような活動や支援が必要なのかについて見識を深めることとする。講義では、具体的事例を多く紹介することで実践的な知識を身に付け、それら事例の中から学んだ点を応用し、グループ演習を通して学生自から考え、議論し、発表することで、知識の定着を図ることとする。
到達目標 国際開発協力の基礎的知識を概観したうえで、地球環境問題(自然環境保全)への取組みを理解し、例えばプロジェクト・サイクルに関わる管理手法や主な自然環境関連の条約など(特に、生物多様性条約、名古屋議定書、ラムサール条約など)、活用可能なツールをコンセプトとして身に付ける。その上で、具体例を活用した演習(グループ議論と発表)を通し、理論と実践の繋がりを理解することを目標とする。
授業計画と内容 4日間の集中講義形式とする。

1. 講義(1.5日程度)
・国際開発協力の変遷、国際機関も含む関係諸機関、JICAの仕組み
・重要概念(人間の安全保障、キャパシティ・ディベロップメント、生物多様性、環境ガバナンス、生態系サービス:ABS & REDD+)
・自然環境や生物多様性に関連する主な条約、国際機関の役割
・自然環境保全分野(生物多様性・生態系保全)を中心とした事例紹介
・プロジェクト・サイクルと手法(ログフレーム、5項目評価等)
2. グループ・ワーク(1.5日)
・プロジェクト・デザイン・マトリックス(PDM)の作成
・名古屋議定書実施に関する「提案書」の作成(和文)
3. 発表とまとめ(1日)
・グループ毎の発表及び討論(PDM)
・国連に対する「提案書」を題材とした模擬国連討論(グループ討論)
・全体のまとめ
成績評価の方法・観点及び達成度 ・平常点(20%):授業への参加、貢献度
・グループ発表とそれに伴う議論への貢献度(30%):発表に至るまでのグループ内議論及び発表後のグループ間討論/質疑応答への貢献度
・最終レポート(50%):「持続的開発を実現するための国際協力」というテーマを基本とするが、本科で学んだ内容を基にしたテーマであれば、レポートのタイトルは自由とする。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 本授業は短期集中講義のため、本分野の入門書として優れている「国際協力(下村恭民)」を、事前に通読しておくことを勧める。また、関連URLも同様に、事前の閲覧を勧めます。
教科書
  • 必要資料を適宜配布する。
参考書等
  • 国際協力 -- その新しい潮流 第3版, 下村恭民, (有斐閣),
  • 野蛮から生存の開発論: 越境する援助のデザイン, 佐藤仁, (ミネルヴァ書房),
  • 貧困の終焉: 2025年までに世界を変える, ジェフリー・サックス, (早川書房),
  • 傲慢な援助, ウイリアム・イースタリー, (東洋経済新報社),
  • 政府開発援助(ODA)白書, 外務省, (外務省),
関連URL
  • http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/tikyuu_kibo.html
  • http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/about/doukou/page23_000779.html
  • http://www.kantei.go.jp/jp/singi/sdgs/
  • http://www.biodic.go.jp/biodiversity/about/initiatives/index.html
  • http://www.jica.go.jp/