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現在位置: ホーム シラバス集(2017年度) 教育学部 教職科目 数学科教育法II

数学科教育法II

シラバスID edu_2462
開講年度・開講期 通年
授業形態 講義
対象回生 2-4回生
対象学生 Undergraduate
使用言語 日本語
曜時限 月4
教員
  • 神原 一之
授業の概要・目的 テーマ:これから求められる中学校数学科授業の創造-数学教育の理論と実践の統合-
本講義では,主としてリアリズムとアカデミズムの狭間にある中学校数学教育に焦点をあてる。一般に,中学校数学の問題を解くことと教えることには隔たりがあると言われる。そして,学び続ける数学教師の姿から想像すれば,その隔たりは,無限の隔たりといってもよいだろう。しかし,その隔たりを埋める教育の仕事には,そこでしか味わうことができない喜びがあり,感動がある。数多の困難と苦悩を乗り越え,数学授業をデザインできるようになるためには,確かな数学観,授業観,生徒観が必要となる。そのための第一歩として,数学教育の目的と今日的課題を理解し,これからの数学教育を担う教師として必要な知識と方法を学び,中学校数学教師としての資質・能力の基礎を養うことを目的とする。そのために,次の4つを軸として,アクティブ・ラーニング(ジグソー学習や模擬授業など)を取り入れた講義を行う。

1.数学教育の目的と課題の理解:日本の数学教育の課題と新学習指導要領の方向性をふまえ今後の数学教育のあり方を学び合う。
2.数学教育の基礎理論:数学教育学や認知心理学などが積み上げてきた理論について学び合う。
3.教材論・授業論:教科書や先行研究の検討を通して,主要な教材や授業構成について学び合う。また,数学的活動を軸とした数学科授業の意義とデザイン方法を学び合う。
4.模擬授業実施 全員が数名のグループ単位で授業案を作成し模擬授業を行い,相互に検討し合う。
到達目標 1.学生自身が受けてきた数学教育を振り返り,これからの数学教育のあり方について総合的に説明することができる。
2.中学校数学科の指導内容を深く理解し,よりよい教材の条件と指導法について説明することができる。
3.生徒の数学に対する意識をふまえ,興味・関心をひきだし,数学的な見方・考え方を育成する「生徒主体の授業」をデザインすることができる。
4.中学校数学科の授業を計画・実施することができ,実施した授業を批判的かつ総合的に検討することができる。
授業計画と内容 基本的に以下のプランに従って講義を進める。ただし講義の進みぐあい,課題の遂行状況などに対応して順序やテーマの回数を変えることがある。また,講義の進め方については適宜,指示をして,受講者が予習をできるように十分に配慮する。

第1回 数学教育の今日的課題と展望
第2回 数学教育の目標
第3回 わが国における数学教育の史的変遷
第4回 世界の数学教育
第5回 教科の構造
第6回 子どものつまずき①
第7回 子どものつまずき②
第8回 小学校の算数授業に学ぶ
第9回 数学的活動
第10回 数学科の授業構成の基礎
第11回 数と式の指導について
第12回 図形の指導について
第13回 関数の指導について
第14回 資料の活用の指導について  
第15回 学習到達度の確認
第16回 フィードバック方法は別途連絡する。 
第17回 指導案づくり
第18回 教材づくり
第19回 数学科授業の展開
第20回 数学科の学習評価 
第21回 授業分析   
第22回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討1  
第23回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討2  
第24回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討3  
第25回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討4  
第26回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討5 
第27回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討6
第28回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討7
第29回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討8
第30回 模擬授業を通した教材と授業づくりの検討9
第31回 学習到達度の確認
第32回 フィードバック方法は別途連絡する。
成績評価の方法・観点及び達成度 前期末および後期末での小論文(各20%)
授業課題及び予習課題(40%)
模擬授業への取り組み(事前の話し合い,当日の役割遂行,事後のまとめ)(20%)

なお上記の二つの小論文提出と模擬授業への参加が単位取得の必要条件である。
評価基準は,到達目標について,教育学部の評価基準に従って評価する。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 <予習>
授業の予習課題レポートを用いたジグソー学習を随時行うため,前時に指示した課題について予習し、次回提出すること。
模擬授業については、グループで綿密な打ち合わせを行い、指導案を作成すること。模擬授業グループ以外は、授業内容について学習指導要領を用いて予習しておくこと。
<復習>
教科書を用いて、学習内容について整理し、復習を行うこと。
教科書
  • 新しい学びを拓く数学科 授業の理論と実践 中学・高等学校編, 岩崎秀樹編著, (ミネルヴァ書房),
  • 中学校学習指導要領解説 数学編, 文部科学省, (教育出版),