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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 法科大学院 選択科目I フランス法[French Law]

フランス法[French Law]

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科目ナンバリング
  • P-LAW2064380SJ41
開講年度・開講期 2020・後期
授業形態 第1部では、講義形式と双方向形式とを併用する。 第2部・第3部は、演習形式による。具体的には、毎回、あらかじめ指定されたテーマについて、わが国の状況との比較を含め、報告者が40分程度の報告をしたのち、質疑応答を行う。なお、人数制限を行う(25名程度)。 履修者が少ない場合には、第2部・第3部についても、演習方式と双方向形式、講義形式を併用する。
配当学年 2・3
対象学生 大学院生
曜時限 水3
教員
  • 横山 美夏
授業の概要・目的 フランス法の歴史および全体構造について、基礎的な知識を習得するとともに、個別テーマに関するフランス法の考え方を学ぶ。これらを通じて、フランス法の理解のみならず、広い視野から日本法を考察することを目的とする。
授業は、フランス法史の概略(第1部)、フランス法の基本構造(第2部)、現代フランス法の課題(第3部)の順に行う。
到達目標 上記「授業内容」記載の各項目についてその内容を具体的に説明できるように理解して、上記「概要」記載の成果を得ることである。
授業計画と内容 1.導入・法史1「中世封建制度期」
はじめに、フランス法の歴史区分の意義について説明する。その後、中世封建制度期の法源(王令、慣習法、教会法)および裁判制度について説明する。

2. 法史2「近世絶対王政期」
近世絶対王制期の国家体制、法源、裁判制度および、判例と法学との役割について概説する。

3.法史3「中間法時代」
中間法時代の法改革および、国家体制の変遷について概説する。

4.法史4「19世紀から現代まで」
近代法の確立から第5共和制まで、政治体制および統治機構がどのように変遷したかをみる。

5.基本構造1「統治機構①・第5共和制の基本構造」
第5共和制の統治機構の特色を、それ以前の統治機構と比較検討しながら理解する。なかでも、大統領の地位および、立法権と執行権との関係について、第4共和制までの展開、第5共和制成立当初の構想、その後の推移を検討する。

6.基本構造2「統治機構②・違憲審査制」
フランスにおける違憲審査制のしくみとその展開、2008年の憲法改正後の状況について検討する。

7.基本構造3「基本的人権と自由①・ライシテと宗教的自由」
フランス法における人権と自由の捉え方について、宗教的自由とライシテの関係を題材として検討する。

8. 基本構造4「基本的人権と自由②・結社とアソシアシオン」
フランスにおける結社の禁止からアソシアシオンの自由が確立するまでの経緯とその理由および、現代におけるアソシアシオンの意義を検討し、わが国の状況と比較する。

9. 基本構造5「司法制度ー民事裁判と刑事裁判」
フランスでは、行政裁判所と司法裁判所との二元的裁判制度が採用されている。司法裁判についても、刑事裁判と民事裁判との関係はわが国とかなり異なっている。そこで、まず、刑事裁判制度全体を理解する。そのうえで、付帯私訴制度を通じて、民事裁判と刑事裁判相互の関係について検討する。

10.現代フランス法の課題1「人間の尊厳と生命倫理」
臓器移植、生殖医療、遺伝子研究などの問題に関し、フランス法がどのような考え方に基づいてどのように規律しているかを、わが国の議論と比較しながら検討する。

11.現代フランス法の課題2「共和主義と文化多様性」
フランス共和主義のもつ意義および、現代におけるその限界について、イスラム・スカーフ事件(第7回の題材とと一部重複)、シャルリ・エブド事件などにも触れながら検討する。

12.現代フランス法の課題3「民事法の動向①環境損害」
環境損害について、主として民事法の観点から考察する。具体的には、純粋環境損害とは何か、民法はどのような考え方に基づき、どのような賠償を認めているのか、訴訟を提起できるのは誰か、などについて検討を行う。

13. 現代フランス法の課題4「民事法の動向②家族法の動向」
同性婚の承認、相続法の変遷など、最近の家族法の動向のなかから注目すべき事項を取り上げて、日本法と比較しながら考察する。具体的なテーマ設定は履修者と相談して決定する。

14.総括

これまで検討したところをまとめるとともに、それぞれのテーマの相互連関を考察し、全体的な理解を深める。