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現在位置: ホーム ja シラバス(2020年度) 法科大学院 基幹科目 法曹倫理[Professional Responsibility]

法曹倫理[Professional Responsibility]

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科目ナンバリング
  • P-LAW2062420LJ41
開講年度・開講期 2020・後期
授業形態 双方向・多方向形式(第1,2,12,13回は、合同授業) 授業の進め方としては、事前に班分けをして担当する演習問題を指定し、担当班が発表するのを受けて、担当教員において、以上の形式に従って解説、質疑応答を進めるのを基本とする。
配当学年 2
曜時限 火5
教員
  • 山田 文・髙橋 司
授業の概要・目的 法曹としての責任感と倫理観を涵養するために、弁護士活動を中心に、法曹の専門職責任の在り方について、わが国の現行制度の説明だけでなく、比較史的にその問題点を批判的に考察するとともに、法曹に期待される活動や役割の変貌を視野に入れて、法曹倫理の改革の意義をも議論する。弁護士法・弁護士職務基本規程等の規定に関する事例分析については、毎回、原則として、2例程度を採り上げて、討議検討する。
到達目標 上記「授業内容」記載の各項目についてその内容を具体的に説明できるように理解して、上記「概要」記載の成果を得ることである。

到達目標については、別に掲載する「京都大学法科大学院の到達目標」(法曹倫理)のとおりである。
授業計画と内容 1.法曹の役割と専門職倫理法曹倫理の特質について、他のプロフェッション倫理とも対比しつつ検討し、専門職倫理から法曹の社会的責任論への法曹倫理の拡がりの動向を分析する。その上で、わが国の弁護士の規律・懲戒の仕組みの特徴を比較史的に確認し、基準と手続の両面から、改革論議の意義をも参照しつつ討議する。



2.日本の法曹の組織と活動

司法制度と法曹組織について比較法的に整理した上で、弁護士モデル論にも触れながら法曹の役割と活動の拡がりについて検討し、あわせて、司法制度改革審議会意見書の提言及びその後の国内外の動向をふまえ、現在の改革の状況と法曹倫理の展開について、評価と今後の展望を討議する。



3.弁護士と依頼者との関係(1)

弁護士職務基本規程第3章における弁護士と依頼者との関係の規律について、事件の受任をめぐる倫理、依頼者の利益擁護と倫理との葛藤、真実義務、説明責任及びインフォームド・コンセント等の問題点を、具体的な事例を採り上げて討議・検討する。



4.弁護士と依頼者との関係(2)、他の弁護士・相手方との関係における倫理

第3回に続き、依頼者との関係をめぐる諸問題につき、守秘義務等が問題となる具体的な事例を採り上げて討議・検討する。また、弁護士職務基本規程第6、9章における相手方・他の弁護士との関係の規律について、具体的事例を採り上げて討議・検討する。



5.弁護士と依頼者との関係(3)、弁護士と法廷活動

依頼者との関係をめぐる問題として、利益相反が問題となる具体的事例を取り上げて討議・検討する。また、弁護士職務基本規程第10章における裁判関係における規律をめぐる具体的事例を採り上げて、裁判の公正と適正手続の実現、偽証のそそのかしなどに関する問題点を討議・検討する。



6.弁護士と依頼者との関係(4)

第3、4、5回に続き、依頼者との関係をめぐる諸問題を論じ、法律事務所の共同化や法人化によって生じる問題点(弁護士職務基本規程第7、8章)についても検討する。さらに、いわゆる中立型調整活動の在り方などについての問題点を検討する。



7.弁護士と企業法務

弁護士職務基本規程第5章の組織内弁護士の倫理、外部の顧問弁護士や訴訟代理人弁護士が、企業の監査役や取締役に就任する等して企業法務に関与する際に留意すべき倫理上の問題点について、具体的事例を採り上げて討議・検討する。



8.弁護士報酬における倫理

弁護士報酬をめぐる諸問題、委任契約書作成義務及びこれに関連して係争物の譲受けについて、具体的事例を採り上げて討議・検討する。



9.刑事弁護における倫理(1)、職務上の言動

刑事弁護における倫理について、国選弁護人の倫理をめぐる問題など、弁護士職務基本規程第4章等で規律される刑事弁護の心構えを検討する。また、法廷内外の職務上の言動など、弁護士職務基本規程第2章等において規律されている問題をめぐる具体的事例を取り上げて討議・検討する。



10.刑事弁護における倫理(2)

第9回に引き続き、刑事弁護における倫理について、誠実義務と真実義務、及びこれらの葛藤について、具体的事例を採り上げて討議・検討する。



11.弁護士の業務広告、非弁提携等の問題

弁護士の宣伝及び広告の在り方、非弁提携禁止の意義やその応用問題としてのインターネットによる弁護士紹介、異業種間共同事業などの問題を採り上げる。



12.検察官の活動と倫理

捜査と起訴を中心に、被告人や弁護士との関係、検察組織内における関係、証拠の取り扱いなどをめぐる諸問題を採り上げ、検察官の職務の特性を踏まえて、職務上の倫理について検討する。



13.裁判官の活動と倫理

裁判官の仕事の特質と倫理について、裁判官の身分保障と服務、訴訟指揮の在り方、当事者への接し方、審判者としてのあるべき役割と求められる姿勢などの諸問題を取り上げつつ、裁判官の独立、公平・中立性、廉潔性等について考究する。



14.総括

以上を踏まえ、法曹倫理全体につき、担当教員の実務経験を注力して、その実践的意義について討議・検討する。