コンテンツに飛ぶ | ナビゲーションに飛ぶ

  • 日本語
  • English
 

地域潜在力論

JA | EN

科目ナンバリング
  • G-AAA02 52601 LJ31
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
配当学年 1,2回生
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 金5
教員
  • 太田 至(アジア・アフリカ地域研究研究科 教授)
授業の概要・目的 現在のアフリカ社会が直面する最大の困難は、紛争による社会秩序の解体と疲弊である。アフリカに限らず現代の紛争には、民族や宗教、人種などを争点とするアイデンティティ・ポリティックスに起因するものが多く、多数の一般大衆が紛争に巻きこまれて激しく対立し、隣人同士が深刻な憎悪の対象となることもある。そして、多くの難民や国内避難民が発生している。このような事態を、地域研究はどのように理解しうるのか、そして、それへの対処の道を探究するために、どのような貢献ができるのだろうか。

本講義では、とくに1990 年代以降にアフリカで発生した紛争問題をとりあげて、その原因や紛争の経過、解決のためにとられた方法を紹介する。そして、平和構築と社会関係の修復、民族の共存のために、西欧近代の制度や価値観を導入するのではなく、アフリカ人がみずから創造・蓄積し、運用してきた知識や制度(=アフリカ潜在力)を活用する道を考える。
到達目標 1.現代世界の紛争、とくにアフリカにおける紛争の特徴(何を原因としておこり、どのようなやり方で戦われるのか)を理解する。
2.紛争の予防や紛争後の和解、復興を実現するために、どのような方法がとられているのかを理解する。
3.紛争の解決方法には、多元的なやり方があることを理解する。
4.上記の具体例として、ルワンダのジェノサイドや南アフリカのアパルトヘイト、ケニアにおける選挙後の暴動などによって引き起こされた社会的な亀裂を修復するために、どのような努力がされたのかを理解する。
5.民主主義や人権思想といった一見したところ普遍的な制度や価値観ではなく、紛争解決や共存の実現のために、ローカルに創造、運用されてきた知識や制度が存在することを理解する。
授業計画と内容 授業は基本的には講義形式ですすめる。

第1週:オリエンテーション:授業の進め方の説明など
第2-3週:1990年代以降のアフリカにおける紛争の概要
第4-6週:ルワンダ紛争:民族対立とその後の和解
第7-8週:南アフリカ共和国におけるアパルトヘイト後の真実究明と「人種」間の和解
第9-11週:ケニア共和国における民族対立の歴史的・政治的背景と2007-8年の暴力的衝突
第12-14週:難民キャンプにおける難民と地元民との対立と共存
第15週:アフリカにおける民族共存をめざして
成績評価の方法・観点 試験時にはレポートを提出してもらう(80%)。その課題は授業中に指定する。また、授業での質疑応答への積極的な参加や出席状況も考慮に入れる(20%)。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 予習すべきことはとくにない。復習としては、紛争の解決にかかわる問題、あるいは授業中に議論する人びとの共生の実現にかかわる問題を、どこか遠くの地域で起こっている現象としてではなく、自分の調査地域にも存在する問題、あるいは、日本にもおなじように起こっている問題として考える時間をとり、そこで考えたことを、つぎの講義時間のなかで話してほしい。
関連URL
  • http://www.africapotential.africa.kyoto-u.ac.jp/en/index.html