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地域と社会経済I

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科目ナンバリング
  • G-AAA01 51305 LJ31
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
配当学年 1,2回生
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 金5
教員
  • 水野 広祐(東南アジア地域研究研究所 教授)
授業の概要・目的 概要:地域研究と経済発展論
―東南アジア・東アジア政治経済とコミュニティー・組織・制度
目的;社会経済をどのように地域研究の中でとらえるのかを具体的な問題を通して考える。また、東南アジア経済社会を理解し分析するための理論や道具、さらに方法についての議論を深める。
到達目標 農村調査や企業調査などの東南アジア経済社会を理解し分析するための理論や道具、さらに方法を理解し使えるようにする。
授業計画と内容 東アジア経済、特に東南アジア経済は、リーマンショック以降、従来の欧米市場を前提にした伝統的な開発戦略である輸出志向工業化に頼ることができず、また、欧米もリーマンショック前のような東アジア諸国の大幅な経常収支の黒字を許容できない。
輸出志向工業化は、外資を誘致するために環境基準を緩めたり、労働組合の活動を抑制することがあった。また、競争力至上主義は、有期雇用を多く生み出し、これが安定雇用を毀損し消費や労働力の質を弱め、所得分配の不平等化を進めた。これらの戦略の行き詰まるなか、どのような新たな方向に進むのであろうか。一つの方向は、域内需要を伸ばす政策である。社会保障の充実は、消費を伸ばそう。安全・安寧社会を目指すことにより、災害につよい、また様々な社会基盤の充実が可能になろう。組合の交渉力の改善は、最低賃金の上昇などにより消費水準を改善し、労働力の質の改善や企業の技術革新を促そう。また、メディアやIT,あるいは伝統を利用した創造経済は、成長を生み出しひいては国内需要を高める。地方経済や農林業の発展も、域内需要の発展をもたらす。競争力至上主義がもたらした所得分配の不平等かは消費を低減させたが、これの改善は成長力を改善しよう。2016年に始まるASEAN共同市場は、市場を通じた競争を一層激化させる可能性がある一方、新たな需要を生み出す可能性もある。また、マレーシアやインドネシアにように資源が豊富で、資源に依存した発展を行ってきた地域は、国内の付加価値を高めようとする政策をとる一方、資源価格の下落の問題に直面している。このような中、東南アジア経済の行方を、域内企業や外資、アブラヤシ関連産業などの資源依存工業化と環境問題、民主化とともに高まる地域住民の要求から地域住民が主体となった経済発展は可能か、地域住民による資源管理は可能か、イスラーム経済やグリーン経済はどのように発展につながるのか、インフォーマル金融や家族企業などのバナキュラーな制度はどのように経済を支え発展につながるのかなどの課題を、植民地期からの歴史的経緯を踏まえて考える。そして、この過程で、上記でいう東南アジア経済社会を理解し分析するための理論や道具、さらに方法を理解し使えるようにする。
成績評価の方法・観点 授業における報告、積極的な議論への参加、自らのアイデアの提示など、積極的に授業に参加しているかどうかを評価基準とする。
履修要件 特になし
授業外学習(予習・復習)等 自ら対象国や対象地域をさだめて学習を深め、授業で行う議論を自らが対象として研究をすすめる対象地域の事象と対応させて考えること。
参考書等
  • Governing the Commons, Ostrom, Elinor, (Cambridge Unieristy Press),
  • The Moral Economy of the Peasant, James C. Scotte, (Yale Univeristy Press),
  • Agricultural Involution, Clifood Geertz, (Univerisity of California Press),
  • Welfare Capitalism in East Asia, Ian Holliday and Paul Wilding, (Palgave),
  • The Rational Peasant, Samuel Popkin, (University of California Press),
  • Thailand Economyh and Politics, Pasuk Pongpaichit & Chris Baker, (Oxford University press),
  • Growth and Structural Change om the Malaysian Economy, Jomo, K.S. , (Macmillan),
  • Indonesian Economy Since Independance, Thee Kian Wie, (ISEAS),
  • Rebalancing Growth in Asia, Vivek Arora and Roberto Cardarelli, (IMF),
  • 商事に関する慣行調査報告書 : 合股の研究, 根岸佶, (東亜研究所編),
  • Catastrophe and Regeneration in Indonesia’s Peatlands, Mizuno, Kosuke et al. ed., (National University of Singapore Press),
  • 戦後日本の労働調査, 労働調査研究会, (東京大学出版会),
  • 戦後日本の農村調査, 福武直, (東京大学出版会),
関連URL
  • http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/staff/mizuno/mizuno_en.html
  • http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/article.php/member_kyoin_mizuno_en