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現代社会と地域研究Ⅱ

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科目ナンバリング
  • G-AAA01 51315 LJ31
開講年度・開講期 2020・前期
単位数 2 単位
授業形態 講義
配当学年 1,2回生
対象学生 大学院生
使用言語 日本語
曜時限 水1
教員
  • 未定
授業の概要・目的  今年度は、「文化人類学から地域研究にアプローチする」というテーマで開講します。地域研究とは何か、そもそも研究対象としての地域とは何か、どこにあるのかを考えることから始めます。
 地域とは伸縮自在、融通無碍な概念ですが、とりあえずは「個別特定の問題(群)が広がる範囲」として捉えることができます。あるいは特定の問題意識のもとに姿を現す地理空間、と言いかえることができるかもしれません。本講義では、地域を捉える・研究するための方法(ディシプリン)として文化人類学の基礎知識と概念、東南アジア研究の歴史、主要な研究者の研究とその背景などを概観します。
到達目標  誰のための、何のための地域研究か、ということを各自が自身で考えられ、研究テーマを見つけられることを目的とします。そのためには、まず、地域研究の歴史を概観し、とりわけ20世紀の後半に圧倒的な影響力をもったアメリカにおける地域研究が、米ソが主導する東西両陣営の冷戦下において、政策立案に直接間接に役に立つ知識・情報の収集と分析の学であることを期待されて潤沢な資金を獲得し、発達したことを学び理解します。
 そのうえで、東西冷戦が終了し、共産化の恐怖とそれへの対策が不要になった後、とりわけ21世紀に入ってからは、新しい問題意識とアプローチによる地域研究が必要であることを学びます。具体的には、地域研究の喫緊課題が、共産化を防ぐための国民統合や経済開発への寄与から、国の単位を超えた地球規模の深刻な問題(環境問題、自然災害、越境感染症、移民・難民・人権、宗教対立、社会正義、等々)への対応と解決に寄与することに変わったことを学びます。
授業計画と内容 以下のトピック/人類学者を取り上げる予定です。各トピックで1回か2回の講義。

1.地域研究私(試)論:災害に立ち向かう地域研究の企て。
2.東南アジアという地域の社会人類学:家族、親族、社会構造を東アジアと比較すると。
3.イギリス社会人類学の成立:マリノフスキーとフィールドワーク・機能主義・民族誌。
4.構造機能主義の栄光:エヴェンス・プリチャードのヌアー三部作、アザンデ妖術研究。
5.文化相対主義というリベラル・イデオロギー:アメリカ社会の周縁者としてのフランツ・ボアズ、マーガレット・ミード、ルース・ベネディクト。
6.構築主義(反本質主義)の見方:ソシュール言語学からレヴィ=ストロースの構造主義へ。
7.政治学からの地域研究:ベネディクト・アンダーソンの魅力。
8.政治学・歴史学・文化人類学からの地域研究:ジェイムズ・スコットの万華鏡。

*受講生の研究予定の地域とテーマによって、柔軟に改訂することがあります。
成績評価の方法・観点 1. 平常点(出席回数、議論への参加、報告)。
2. 出席回数が2/3に満たない場合には、単位を取得できないことがあります。
履修要件 1.講義で取り上げるトピック/人類学者に関する教科書や参考書の章を、事前に読了しておくこと。
2.朝1限の講義なので、遅刻をしないこと。
授業外学習(予習・復習)等 授業中に参考文献を指示したり、プリントを配布するので、読んで予習をしておくこと。
教科書
  • メイキング文化人類学, 太田好信・浜本満, (世界思想社),